【文スト】その幼女、実は______

創造世界 ページ40

「私も異能持ちです。触れたもの、自分自身を透明化させる異能です。ですが瞬時に出来ずに数年前、父に向かって来た銃弾を庇い、重傷を負いました」

そう言って彼女は白衣を脱ぐ

痛々しい傷跡が残っていた

「その頃から父が変化しました。私のいる病院に来ませんでした。私は幼い頃から少し病院に入院することがありましたがその度に父は私のいる病院に来ました。ですが一度も来なかった。
戻ってみると父は、いえ、家自体ありませんでした。私は何年もかかって探しました。それが此処です」

そう言って彼女は少し視線をあげる

「そこで、父は自分の遺伝子を使って突然変異の人口異能を作ろうとしていました。其処で出来たのがAです。そして父はAを私の名前、アンヌと言う呼び名もつけました。それまでに何回も失敗をしながら」

「だから私は５８９番なのですね」

「ええ、そして父は誰にも負けない異能を持たせて貴女に感情を失くさせようとしました。情を持たせないために」

そう言った瞬間、扉から音がした

「手前ッ」

「待って、この部屋は透明化させています……静かに」

そう言われて私達は黙っていたが

扉は開かれてしまった

「見つけたぞ」

「……人生、舞台！」

そう言ってAちゃんが扉を強制的に閉めた

「……逃げましょう！」

「A……今、自分で……」

「感動してる場合じゃねェ！行くぞ！」

そう言って中也が壁を蹴破った

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