遊園地フォーリンラブ ページ16
Ohtani side
一平さんは俺が行くわけないと思って半分冗談で当たったペアチケット使うか、なんて聞いてきたんだと思う。だから、俺がすぐに貰う、って言った時のあの顔、宮野さんに見せてあげたかった。普段完オフの日は大体家にいてリラックスしようと試みるけど、大体落ち着かなくなって体を動かしにジムに行くのが常だ。この際、遊園地に行って少し体に負担をかけたってあまり変わらない気がした。
何より、俺はどうしても宮野さんに会いたかった。
どうしてなのかわからないけど…まさかね。出会って数週間だ。まともに話したこともないし、俺あの子の事まだ何も知らないのに、、
「大谷さん！お待たせしちゃいましたか？すみません！おはようございます！」
俺の脳が心に疼く感情に名前をつけようとする前に、宮野さんは俺の前に現れた。
そして、彼女の焦ったような一声に思わず反応が遅れたのは、あまりにも彼女が綺麗で可愛かったからだ…。
『全然待ってないよ。宮野さん、その服、凄く似合ってる。可愛い。』
つやつやな黒髪は初めて会った時みたいに丁寧にまかれていて、控え目な花柄のワンピースが柔らかい彼女のイメージにぴったりだった。
「＿へ？！あ、ありがとうございます、？大谷さんも、そのジャケット、すごくかっこいいです、。」
動揺して下を向きながら俺をほめてくれた宮野さんがわかりやすくて、つられて恥ずかしくなった。俺、年上なのに。でも、きっと恋愛経験は彼女のほうが上なんだろうな、そんなことを思ったら心がざわざわする気がした。
『じゃ、いこっか。平日だから人も少なめだし色々乗れそうだね！宮野さんは速いの乗れる？』
「超乗れます！ここ始めてきました！こんなに立派だったなんて知らなかったです。」
アメリカには色んなテーマパークがあるけど、ここは割と郊外にあって所謂穴場スポットだ。規模はそこまで大きくないけどスリルのある乗り物や種類豊富なアクティビティ、インスタ映えなレストラン等が売りだった。
俺と宮野さんは午前中いっぱい無我夢中で絶叫系マシンに乗り続けた。隣に座って安全バーが下がったらすぐにキャーキャー騒ぎ出す彼女に大爆笑したり、フォール系でじゃんけん大会を開催したりして全力で楽しんだ。何時でも嬉しそうに目を輝かせて俺の横を歩く彼女はやっぱり凄く小さかったし、お昼になるころにはその小さな背中がとてもいとおしくなっていた。
俺は10数年ぶりに野球を忘れて、彼女に夢中になっていた。
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みび - 続きが気になります！ (9月8日 23時) (
レス) id: 4e8c4ab155 (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - miya381117さん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (6月4日 16時) (レス) @page30 id: dfa5704a4e (このIDを非表示/違反報告)
miya381117(プロフ) - 続きが気になりすぎて眠れない^ ^翔平行けー！ (6月1日 21時) (レス) @page29 id: e8bd8eef5b (このIDを非表示/違反報告)
るう(プロフ) - 桐山めぐさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてすごくうれしいです！！投稿頑張ります！ (6月1日 17時) (レス) @page29 id: dfa5704a4e (このIDを非表示/違反報告)
桐山めぐ(プロフ) - こんにちは！このお話めちゃくちゃ面白いです♪大谷さん 主人公ちゃんに連絡出来ない日々を耐えてやっと会えると思ったのに、、主人公ちゃんに何もありませんように祈ります(T_T)続きも楽しみにしてます！応援してます♪♪ (6月1日 17時) (レス) @page29 id: bb3023c008 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るう | 作成日時：2023年5月26日 15時
