キーホルダー ページ2
ころんside
カーテンの隙間から日差しが入ってきて
眩しい
朝になった
Aの家に行かなくちゃ
そう思って僕は顔を洗い
ごはんを食べ、歯磨き、着替えと
準備をした。
僕が行かないと君は誰かに絡まれても拒めないだろう
じゃあ君の安全のために僕が家まで迎えにいくからね…。
戸締まりを確認して外を歩く。
まだ早いから同じ学校のやつらに見つからず
Aの家の前来れた。
LINEを送るとすぐに既読がついた
そのあとドタドタ騒がしくなり始めた
きっと僕が早く来すぎたんだろう。
ガチャ…
「い、いってきます…」
控え目な声が聴こえた
ころん「よっ」
「あ、ころんくん…おはよう！」
ころん「行こう」
「あ…付けてくれたんだ？」
そう言って君が指差したのは
色違いで買ったキーホルダー
ころん「そのために買ったんでしょw」
「ぁ…そっか」
君が隣で小さく微笑む
それを見ているだけで幸せだった
彼女の隣こそが僕だけの特等席だ。
この特等席に居ていいのは僕だけだ。
学校に近付くに連れてどんどん生徒が増えてくる
ころん「あれ…そう言えば髪切った？」
「え？あぁ…お姉ちゃんに切ってもらったの…」
「今気づいたのー？」
そう言って笑う君の笑顔にのみ込まれていく
「ころんくん…？」
ころん「え？まあね…似合ってんね…」
「あ、ありがとう」
気まずいまま二人で教室に向かった
「それよりラッキーだなぁ…ころんくんと隣の席なんて」
昨日席替えをした
前は僕がAの後ろの席だったが
今回の席替えで離れてしまった
だから最前列なってしまった君に近づくために
ころん「先生…僕、最近視力が下がってて…」
なんて嘘が奇跡を起こして隣の席は君になった
君は知らないだろう
偶然
そう思っているだろう
でもそれでいいんだ。
君をいつでも眺めていられるから
続く
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かなう - こりゃまた名作の予感… (2019年10月16日 10時) (
レス) id: b27cdff42b (このIDを非表示/違反報告)
兎@ラビ(プロフ) - 新作おめでとうございます！先輩！応援してます！頑張って下さい！ (2019年10月16日 10時) (レス) id: 8798df1c1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：殺夜 | 作成日時：2019年10月16日 10時
