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(F side)
とりあえず外へ連れ出した
北山は怯えているようだった
いつからこんなに弱っていたんだろう
だけど 俺がここで妥協してはいけない
優しい言葉を掛ける なんて
俺には出来なかった
F「 いい加減にしろよ 」
無鉄砲に俺の口から出た言葉
北山は目を合わせない
そんな彼の態度がますます俺を苛つかせた
F「 おい 」
Ki「 …ごめん… 」
小さな声だった
何も言えなかった
北山のその言葉に 全てが詰まっている気がしたから
何も言えなかった
結局その後
何も話す事は出来なかった
(Ki side)
ごめん
それしか言えない自分が情けなかった
その言葉で全てを片付けようとする自分が
許せなかった
ふざけんな
誰かにそう言って欲しかった
目を覚まさせて欲しかった
終わりのない自己嫌悪から
誰かに救って欲しかった
もしかしてそれは ただのわがまま？
いや、違う
助けてくれる人は居るのに
手を差し伸べてくれた人は居るのに
俺は自ら それを拒んだんだ
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作者名：瑠 花 . | 作成日時：2016年3月12日 17時
