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(Ki side)

終演後
楽屋は何故か 俺と大倉の2人だけだった



「 好きなら好きでいいんじゃねえの? 」


藤ヶ谷に言われたその言葉が 何度も頭を駆け巡った




もしも大倉に

‘‘ お前の事が好き ’’

そう言えるなら、きっとチャンスは今しかない



Ki「 …大倉 」

O「 ん? 」


振り向いて捉えた彼の瞳は あまりにも綺麗で

恋する前の自分の姿はもう忘れてしまった



俺は

彼に恋する事でしか生きていけないのかもしれない

少し大袈裟かもしれないけど



Ki「 好き… 」



大倉への気持ちはとっくに忘れた気でいた

いや、一度は忘れたのかもしれない




この恋は俺をどこまでも弱くした

つらくて 苦しくて 沢山泣いて

逃げて逃げて ひたすらに先を急いで

色んなものに縛られて

自由が欲しいと叫んだ





それでも俺は…



好きなんだ

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作者名:瑠 花 . | 作成日時:2016年3月12日 17時

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