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振り返るほどに想いは募った
彼と出会って もう8年になった
俺は片想いをして
正確には
片想いをしたと気付いて 1年半が過ぎていた
俺は…
何をやっているんだろう…
後戻り出来ない気持ちと
先に進めない気持ちとに挟まれた俺は
もう身動きを取れなくなっていた
ポケットの中で携帯が震えていた
見ると表示されたのは 大倉からの十数件の着信
飛び出して来たんだった
心配してくれるんだね
するとまた新しい通知
…藤ヶ谷？
(F side)
Prrrrr… Prrrrr…
ソファの上でうとうとしかけていた俺は
突然の電話に起こされた
F「 もしも〜し 」
O「 あっ藤ヶ谷くん？大倉やけど 」
大倉くんからの電話なんて珍しい…
真っ先に頭に浮かんだのは 北山だった
F「 北山ですか？ 」
O「 おおっよう分かったなあ…せやねんさっきまであいつと呑んでたんやけど急に帰る言うて帰ってしもて… 何回電話しても出えへんし心配やねん…藤ヶ谷くん知らん？ 」
F「 えっ…ちょっと分かんないです とりあえず俺も電話してみますね 」
O「 ごめんな〜頼むわ 」
北山…
何やってんだよ…
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作者名：瑠 花 . | 作成日時：2016年3月12日 17時
