21 ページ21
何も起こらぬまま
ただ悪戯に月日は流れた
そんなうちに 関ジャニ∞はデビュー9年目にして
アイドル誌を卒業してしまった
俺は大倉へ
届かない最後のメッセージを送った
‘‘ 大倉へ
かれこれ7年、文通してますね。
キミは卒業してしまい、大人になってしまった気がします。
いつでもオレに会いに戻ってきていいですよ。じつは寂しがってるの、知ってます。
これからも伝言板続けたいね。 ’’
そう綴った
大倉がたまたまこの雑誌を手に取り
読んでくれたらいいな
なんて思った
いや別に、直接伝えれば良い話だけどね?
そんなの照れくさいじゃん
偶然か必然か
その雑誌が発売され数日後に
また大倉と呑みに行く事になった
O「 あれ読んだで〜 」
Ki「 ん? 」
O「 伝言板 」
Ki「 えっ… 」
急に頭が真っ白になる
読んでくれたらいいな
勿論 そう思っていた
だけどそれは あまりにも突然で
驚きと 嬉しさと ドキドキで
感情はグチャグチャだった
O「 …変な顔なってるで? 」
Ki「 えっ あっ… 」
O「 お前ほんま俺の事好きやねんな〜! 」
大倉は
どんな気持ちであれを読んだのだろう
どんな気持ちで今 笑ってる?
本気で 好きだ なんて
言ってもどうせ信じないだろう
冗談だろ って笑うだろう
どうして今 今になって
想いが止まらないんだろう
今のままで幸せだって
何度も自分に言い聞かせたのに
どうして俺は
彼を好きになってしまったのだろう
Ki「 …ごめん 俺帰るわ 」
止まらない想いは行き場を失い
俺は逃げる事を選んだ
O「 ちょっ…北山! 」
大倉の声すら耳に入らないくらい 夢中で逃げた
気付けば俺は 泣いていたんだ
132人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:瑠 花 . | 作成日時:2016年3月12日 17時