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2012年 5月
2「 っ!!!!……ツっ……ミ〜ツっ !! 」
Ki「 んぁあ…ごめん、何? 」
ニカはわざとらしく 大きく溜息を吐いた
2「 あ〜の〜さぁ!そろそろ怒るよ?! 」
Ki「 えっ…? 」
2「 いい加減にしろよ…俺 帰る 」
苛ついた様に立ち上がり 部屋を出ようとするニカ
俺は咄嗟に彼の腕を掴んだ
Ki「 っ待って!俺…何かした…? 」
ニカが怒る理由が分からなかった
2「 さっきから言ってんじゃん…ずっとボーッとして…俺の話全然聞いてないよね? 」
そんな事かよ…
思ったけど 口には出さなかった
余計な事を言ってまた怒らせるのも癪だ
Ki「 えっ あっ…ごめん 」
2「 …悩み事…あるんでしょ? 」
また小さく溜息を吐いて 悟る様にニカはそう言った
あ、こいつ意外と俺の事見てるんだな
ふとそんな事を思った
2「 分かってるよ。言えって俺に 」
そんなニカはまだ少し怒っている様だった
だけど
これだけは
Ki「 言えねえ 」
言えねえだろ…
好きな奴が出来たなんて
それがまさか
男だなんて
言えねえよ…
2「 好きな人でも出来たんじゃないの? 」
えっ…
ニカの鋭さには驚いた
だけど俺は ただ黙っていた
2「 …うっっそ〜ン☆冗談だって!そんな顔すんなよ〜〜! 」
……うぜえ。
こいつのノリは未だ小5だ
どうしようもなくうざい時がある
だけどそんなニカに助けられてる部分もある
…言わないけど
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作者名:瑠 花 . | 作成日時:2016年3月12日 17時