【オリジナル】復讐のクローバー【BL】

＃05　婚約 ページ7

湊父「君が……"白柳 月"君か？」
「えぇ。お初お目にかかります。雨宮 少路(アマミヤ ショウジ)様。」
あぁ…。やっとだ。
湊父「そんなに堅苦しい言い方はやめてくれないか？ただ雨宮財閥に生まれただけで、何も特別なことはないから。な？」
「そうですね……分かりました。」
湊父「そうだ、湊と月君に話があるんだ。ちょっといいかな？」
話？もしかしてバレたか？俺が殺し屋ってことが―――――。

「話ってなんですか？」
湊父「そう固くなるな。"婚約について"なんだが……」
湊「婚約？なんで？」
「婚約…………」
湊父「湊お前は。"月君と結婚"しろ。」
湊「月と結婚？な、なんで？」
「な、何でですか？俺と湊が結婚なんて……」
湊父「小さい頃に約束しただろう？"大きくなったら結婚しよ”って。」
湊「そ、それは………」
湊父「しかも、月君。君は――――――。
　 湊のことが”好き"なんだろう？」
湊のことが好き？そんなはずは…………だって殺し屋に俺がそんな感情を持ってしまったら、殺せない。どうしよう。断るか？嫌でも…………
湊「……………き…………つ………月！」
「！？…どうした？」
湊父「答えを聞こうか……婚約するか？」
「お、俺は―――――婚約します……」
湊「いいの？月はそれで……」
「いいよ。」
確かめよう。コレで。本当に湊の事が好きなのかを。

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