There is always light behind the clouds. 2 ＜HP長編＞ (ページ5)

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きっとハグリッドは落ち込んでるに違いない。
初授業であんなことになってしまったのだから。
パンジーはドラコの様子を見に医務室へ行った。
「……A」
ぼーっとしていたら、エリオットとダフネに方を揺すられた。
「え、何」
「何って……あなた、すごい顔してたわよ」
「うそ……どんな顔？」
「生涯幸せになんてなれませんって顔」
どんな顔かは想像出来ないが、きっと絶望したような顔をしていたのだろう。
「それかなりヤバい顔してない？」
「だいぶね」
「またマルフォイのこと考えてるの？」
「うっ……━━まあ。でも……パンジーはきっとドラコが好きだわ。なら私はパンジーに幸せになってもらいたいから……」
「馬鹿ねえA」
馬鹿とは失礼な。
パンジーがドラコを好きなら、私は邪魔しちゃいけないと思っているのに。
「そんなこと考えなくていいのよ？だってパンジーとは違って、あなたはもう何年も一緒にいる幼馴染みなんだから。ね？」
「……うう……」
幼馴染み、その壁を越えたいけど越えられない。
彼のことを好きだと理解した瞬間そんなことを考えてしまう私の頭の中を呪いたい。
シリウスのことを考えて、頭の中からその思考を消そうとしたけど、うまく消えてくれなかった。
「わ、私、医務室に行ってくるわ」
パンジーは恐らくもういないだろう。
「いってらっしゃーい」
気の抜けたエリオットの声に、安心した。