There is always light behind the clouds. 2 ＜HP長編＞ (ページ3)

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バタッと気絶する真似をして、たくさんのスリザリン生を沸かせていたドラコを尻目に、私はエリオットとテーブルに座った。ちょうどその時ハリーが通ったけど、ドラコはそれをからかって満足気な顔で座るだろうから、暫く無視をしてエリオットと朝食を食べた。
「最近、パンジーはドラコにべったりね」
「あら、嫉妬？」
「そういうんじゃないわ。……気になるだけ」
「まだ気づかないの？自分の気持ちにも鈍感なのね」
「どういうこと？」
自分の気持ちにさえ鈍感とはどういう事か。確かに、あまり誰かに特別な感情を持ったことがなかったから、鈍感というのも頷けるけれど……。
「それ、嫉妬よ。……パンジーがマルフォイにくっついてるとき、ちょっとつっかえた感じがしない？」
この辺が、とエリオットが自身の体の心臓付近を指す。
確かに、2人がいつもベッタリだから、ちょっときゅ、と胸が痛くなる感じがする。
ホントは私よりもパンジーが好きなんじゃないか、そう思ってしまう。
それを言えば、彼女は唖然として、
「それでも気づかないって……相当鈍感よ……」
と言った。わざとらしく「oh……」とやってから、私に向き直って、
「それ、恋じゃないかしら」
とものの見事に爆弾を投下してくれちゃった。
恋？魚じゃなくて？感情の？
頭が混乱して、あー、とかうー、としか声を発せなかった。
ハリー弄りを終えて満足したドラコが隣に座った時、パンジーの視線と自分の感情に苛まれてご飯もまともに食べられなかった。