【文スト】夜明けの死神番外編二 (ページ2)

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第ニ十ニ話【事件現場へ】ページ2

私と敦、鏡花の三人は倉庫街の銃殺事件を調べる為に探偵社を後にした。

「それでまず何処へ行きますか？」

敦が私に訊いた。

事件調査をすると言い出したのは私であるのだから、私が率先して事を運ばなくてはいけない。

「そうですね......まずは、事件現場に行かないといけませんね。では早速行きましょう」

その言葉に私達は、事件現場である倉庫街へと向かった。

現場に着くと倉庫街のある一旦で規制線が張られている所があった。私達は見張りの警官に探偵社員であると告げ、現場保存の為の手袋を受け取ってから規制線の中へと入った。

中に入ると遺体は既に司法解剖に回されていた為に無かったが、タイヤ痕と硝子片、そして血痕はそのまま残っていた。私はそれらを一目眺めた後、遺体があったと思われる場所に近づき、目を閉じると手を合わせた。それを見た敦と鏡花は同じように手を合わせた。暫くして、私は目を開けた。

(貴方の恨みは私が晴らしましょう......)

私は手袋をした指で血痕に触れた。それに触れ続けてどの位時間が経ったか......

「あの？Aさん？」

私が固まったままになったのを不思議に思った敦が私に声を掛けた。

「ふーん。そういう事......」

私は立ち上がると敦と鏡花に向き直った。

「犯人が分かったよ」