勝負の唄 4 / A all the members (ページ24)

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Qプロ　1 ページ24

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「ニノ！お疲れ！」

「先輩も。」

終って明治通りを歩いてたら先輩が追いついて来た。後ろから。楽屋で他の人達とワイワイやってたからニノ一人そっと出て来たのだが。

「あれ？先輩、他の人達と一緒じゃないんですか？なんか皆で飲みに行くってさっき・・・。」

「バッキャロー。オレがあんなヤツらとつるむとでも思ってんのかよ。アイツら、オレの事チョーバカにしやがって。オレが何にも知らないとでも思ってんだぜ。」

「・・・・・。」

「だいたいオレが集客してるようなもんなのにさーーー。ヒデーヤツらっしょ。」

「知ってたんですか。」

「あたぼうよ！」

と、ニノの背中バン！と叩く。痛てーなー・・・。

「お前はオレの事笑わねー。それもちゃぁんと知ってるぜ。」

と、また、バン！

「先輩のグループの二人は？」

「あーーー。先帰ったぜ。」

「かえった？」

「ってか、ヤレそうな女子捕まえて今頃どっかにしけこんでんじゃん？だいたいアイツら正式メンバーじゃないんだよ。アイツらはアイツらでそれぞれ他でやってんの。助っ人で来てもらっただけ。ま、ギャラもいいからな！オレとやると！」

わはははははは

「な、お前、今日のギャラ、無いも同然なんだろ？」

「ま。そうすっけど。」

「まさかの自腹切らされ？」

「そこまでじゃないです。」

「よぉーし。」

「何ですか？」

「お前のギャラ、オレが払ってやろうじゃねーか。」

「え？」

「っても、現物支給な！ラーメン行こうぜ！ラーメンラーメン！！俺様は色気より食い気なの！今！」

有無を言わさず。

途中曲がって、ゴールデン街への散歩道通る。ちょっとした遊歩道。

「オレ、ココ、すげー好き。」

「オレもです。」

ゴールデン街の中の煮干し系ラーメン屋へ。

ラッキー空いてる！とか言って、狭苦しい店内で何とか席確保。ギターケースが邪魔だ。ちなみに搬出他機材は知り合いに頼んだとのことで。

狭い店内、何とか入る。

食券、何がいい？とか聞きながら、勝手にニノの分も選んで買う先輩。

ボリューム満点、太麺、がっつり。食えるかな？と思ったが、ハラ減ってたし、煮干しの香ばしさでグイグイ進む。

「美味いだろ？」

「はい。」

「ココ、オレの、内緒の場所！お前だけ特別な！」

「ありがとうございます。」

無心で食らいつく。