第326話 ページ20
アメリカ戦当日。
｢あれがオリオンの使徒…｣
｢アイツらが一ノ瀬達を…！｣
睨むような目で一郎太が言う。
｢……あれ？｣
つくしちゃんが声を上げる。
『どうしたの？つくしちゃん』
｢すみません…Aちゃんのタオル……休憩室に忘れてしまいました…｣
『あ、大丈夫だよ！僕、取りに行くよ！』
｢すみません…｣
『ううん！平気！』
そう言って僕は休憩室へ向かった。
.
『えっと…』
部屋の中に入り、辺りを見渡す。
『あ！あった！』
どうやらつくしちゃんは椅子に置いていたらしい。
『それじゃあ戻ろーっと！』
そう言って部屋の外へ出ると…
ｺﾂ…ｺﾂ……
廊下を歩く靴の音。
そして足音の主は僕の前に姿を現した。
『あなたは…』
銀色の長い髪をゴムでひとつに束ねている、青い目の青年。
｢私はベルナルド･ギリガナンです。フロイと友達の君なら分かるよね？｣
『…フロイの…お兄さん…』
｢そうだ｣
『僕に何がよう？』
冷たくはするけど敵対はしない。
｢君をオリオンに勧誘したいんだ｣
『僕は断る』
｢と言っても君にはその拒否権がないけどね｣
『何言ってるの…？』
｢その右の足首についてるものを覚えてないのか？｣
『右の足首…？』
僕は自分の足首を靴下越しで見る。
｢今は見えないけどね｣
『………』
僕はヒヤッとした。
今は見えない。
つまり何かの条件で見える。
もしかして…刻印…？
｢どうやら考えがたどり着いたな｣
『そ…そんな訳…ない…！』
確信が持てない言葉を言う。
｢君の家族は何故オリオンに殺されたと思う？｣
『…………』
｢オリオンの使徒である君を連れて行くからだよ｣
『だ…だけど！例えそうだとしても僕以外にもいるでしょ！使徒！』
｢知っているか？君は最初にオリオンの使徒だ｣
『最初…の…？』
｢そうだ｣
だから記憶が無いんだ。
『………』
言葉が出ない。
認めるしかないの…？
嫌だ…！
違う…！
僕は…！
｢やっぱり話し合っても無理でしたか…｣
『………』
次は何をするのか警戒すると…
『いっ…!!!』
僕の首にビリッと電流が走り、意識が途切れた。
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霧雨煙雨/月夜(プロフ) - スイジュさん» こんばんは、霧雨です。俺らのイレブンの小説について話したいので、咲夜さんの方へ行って頂いても宜しいですか…？ (2020年3月17日 20時) (
レス) id: 51bb19e87e (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - カイコクさん» ありがとうございます！ (2019年8月31日 20時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
カイコク - 更新がんばってください (2019年8月31日 17時) (レス) id: 017245dda0 (このIDを非表示/違反報告)
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