サッカー少女と刻印

第323話 話し ページ13

『それで？話は何？』

｢Aはさ…オリオン財団が作られた理由知ってる？｣

『……知ってるよ…』

｢そっか…。それと…ごめんね…｣

『なんでフーくんが謝るの？』

｢あの人が…Aの家族を…その…｣

『…そうだね。あの人が間接的だけど僕の両親を殺った』

｢………｣

『でもね…。その代わり僕はかけがえのないもの仲間と出逢えたの』

｢………｣

『だから思ったの…もし君のお兄さんが僕の両親を殺さなかったらそれに出会えてなかった』

｢………｣

『だから僕は許す…って言うわけじゃないけど恨んではないよ』

｢…ありがとう…｣

『話したいのはそれだけだったの？』

｢うん。それにロシアにはオリオンは一人もいないから次の試合が楽しみだよ！｣

『僕もだよ』

｢そう言えばこの後予定とかある？｣

『ないよー』

｢久しぶりに二人でロシアの名所巡りしようよ！｣

『いいね！』

｢それじゃあ行こう！｣



そのまま手を引かれた。

お盆→←お知らせ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す