第12話 ページ14
「それを言うなら…貴女だって!」
『僕は君が逃げないと逃げないよ?』
「なんで!なんで見ず知らずの私に構うの!」
『目の前で救える命は救う主義だからね!』
僕はそう言って哀ちゃんを抱える。
「ちょっと!離しなさい!」
僕の中で暴れ回る哀ちゃん。
『いい加減にしろ!』
「っ!」
『お前は死んで取り残される人達のことを考えたことあるのか?!』
「っ!」
僕はそう言って哀ちゃんを庇いながら身体で窓に突っ込む。すると…
ドォォォン!
「ぐっ…がはっ!」
爆風で背中を押されたけど哀ちゃんがコンクリートに叩きつけないように僕は哀ちゃんを庇う。
「ちょっと!貴方、大丈夫?!?!」
僕の腕の中で哀ちゃんが心配してくれた。
『僕は平気だ。それより貴女、逃げないでよ…!自分からの運命にな…!」 』
僕はそう言って自分の血を哀ちゃんにべっとりと付ける。そして、僕は哀ちゃんを担いで警察の方へ行く。
『お巡りさん!この子、大怪我してるんだ!この子の事情聴取は僕が代わりにする!だからこの子を病院に!』
僕はそう言うと…
「あれ?Aさん…?」
『え…?高木…さん…?それに…佐藤さん…まで…』
「まさかAちゃんも人質だったなんて…」
『あ、それで、この子を病院に!』
「は、はい!」
『ありがとう』
僕はそう言って救急車の方へ向かう。
『すみません!この子をお願いします!』
「わ、分かりました…」
そう言って僕から哀ちゃんを貰う。
『それじゃあ、バイバイ』
僕はそう言って、帽子を被り、高木さんの方へ向かおうとしたら…
「すみません」
『?』
誰かに腕を捕まれた。
『あ…貴方は…!』
誰かなって思って見てみると…
『僕の隣に座ってた人?!?!』
そう!赤井秀一だった!
『どうしたの?』
「お前、怪我してるだろ」
『っ!な、なんのこと…?』
「………」
『いたたた!』
赤井さんが強く僕の怪我してる腕を強く握る。
「ほら、お前も病院に行くぞ」
『い、いや…僕は「………」…ワカリマシタ…』
無言の圧力…怖ぇ…。渋々ついて行く…。
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零(プロフ) - 続きが速く見たいです! (2022年12月17日 10時) (レス) @page33 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
白浪燈夜 - 展開が面白いよ面白い……!続きくだせぇ(土下寝) (2020年4月5日 0時) (レス) id: b3ddaf4719 (このIDを非表示/違反報告)
リディア(プロフ) - 霞さん» 大丈夫です。そう言えばそうだった……。間違いを見つけてくれてありがとうございます! (2019年12月11日 18時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
霞 - クノイチではなくクナイでは?えっとあの否定する気はさらさら無いです。気にさわったらすみません! (2019年12月11日 14時) (レス) id: e37884c4bc (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - キゲツヤサクさん» ありがとうございます!そう言ってもらえると嬉しいです! (2019年9月6日 6時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
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