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第307話 紫苑の過去────孤独からの解放 ページ22

紫苑と遊び終わるとすぐに場面が変わる。と言ってもまた同じ地下室。紫苑は少し成長している。すると…


キィィィ…


ドアが軋む音を上げながら開く。するとそこから赤い服を来た女の子がチラッとここを覗く。



紫苑「誰?私と遊んでくれるの?」


そう言って紫苑は朱夏を睨みつける。すると朱夏はドアを閉めてその場を立ち去る。


A(今のは…紫苑と朱夏の初めての出会い…?)




また場面が変わる。さっきよりも古びた地下室。そして、紫苑はもう大人びていた。すると…


キィィィ


またドアが開く。



紫苑「誰?」


そう言って紫苑はドアの方を見る。僕もドアの方を見る。


「妾だ、紫苑」


そこには綺麗な赤い服を纏っている朱夏がいた。


紫苑「なんで私の名前を知っているの?」

朱夏「妾の名は朱夏。其方の妹だ」

紫苑「いもう…と…」

朱夏「あぁ」

紫苑「今更…なんのつもり?」

朱夏「紫苑…否…姉様…貴女をここから連れ出すためだ」

紫苑「…外に…出られるの…?」


朱夏の言葉に紫苑は驚く。


朱夏「あぁ、遅くなってすまない。姉様」


そう言って朱夏は紫苑を抱き締める。


紫苑「やっと…この冷たい地下から出られるの?」

朱夏「そうだ」

紫苑「もう…独りじゃないの?」

朱夏「あぁ」


その言葉に紫苑は泣き始める。そして、朱夏は紫苑を強く抱き締めてごめんなさいとあやまる。


A(良かったね…紫苑)


そう思っていると…

パチッ


朱夏と目が合う。

朱夏「其方は?」


どうやら朱夏も僕のことが見えるみたい。


A「どうも、僕は黒姫A。半妖みたいな者だよ」

朱夏「半妖……」

A「さて…そろそろここで失礼」


僕はそう言って次の場面へ変えた。






紫苑「ねぇ朱夏…外の世界って…こんなにも綺麗だったのね…」

朱夏「そうだな」


今度は2人が一緒に外を眺めている場面。


A(良かったね…紫苑…)


そう思っているとまた場面が変わった。






朱夏「姉様!死ぬな!姉様!」

A(っ!)


今度は体から血を流している紫苑を抱えて泣いている朱夏がいた。

第308話 紫苑の過去────輪廻転生→←第306話 紫苑の過去────遊び



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スイジュ(プロフ) - かぐやさん» 知ってますよー (2019年7月13日 22時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - 転スラ、しってたんですね。 (2019年7月13日 22時) (レス) id: f1942f813b (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - 極・吹雪姫さん» ……? (2019年5月10日 21時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - ありがとう。『一旦終了』でいいんですよね?『いっっったん』でいいんですよね!? (2019年5月10日 21時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - 極・吹雪姫さん» 紫苑のねこ化……出来たらやってみます…… (2019年5月10日 19時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スイジュ | 作成日時:2019年2月19日 22時

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