第89話 待ち合わせ※書き方変えました ページ49
ハルヤ様が世界一周して、姫の探し求めていた『伝説の男』がとうとう見つかった。それは箱の中に入れられた人の骸。
「まぁ、数百年も前だ。そりゃあ骸になってるだろう」
「ハルヤ様、姫乃アヤメは本当に姫なのでしょうか」
『姫がこのような男の骸を求めるのは少々可笑しいのではありませんか。もしかしたら姫というのは嘘で実は別のよ「洞潔、A」っ!』
「お前達が疑いたい気持ちも分かる。だが、桜は確かに姫の近くで咲いた」
咲いたのは天野ナツメが近くに居たから…。
『申し訳ございません…』
でも何故かそれを言えなかった…。
「それじゃあ帰るぞ」
そう言ってハルヤ様は骸を持って出ていく。
「A、お前は姫乃アヤメをどう思う?」
『僕は…姫は…姫じゃないと思います』
「理由は?」
『姫は有星家の妖術を使えてました。ですが、妖術の威力は有星アキノリ…人間と同じ。もしかしたらあの者は姫乃アヤメに取り憑いてる妖怪ではないかと私は考えてます』
「それはどんな妖怪だ?」
『姫乃アヤメについて…姫乃家について調べました。姫乃家の先代は妖術を扱う陰陽師でした』
「なるほど、それなら妖術を使える理由に合点がいく」
『そして、先代は男の魂を喰らう凶悪妖怪を封じたのです』
「男の魂を喰らう…」
『その妖怪の名は“女郎蜘蛛”です』
「…そいつが…」
『まだ分かりません。ですが、気をつけた方がいいと私は思います』
「そうだな」
.
『……何故私とアヤメちゃんだけ…』
「まぁまぁ…面白そうだし、いいんじゃないかな?」
『ですが…私を呼ぶより…アヤメちゃんと有星さんだけで行った方が楽しいと思います』
「いいの!私はAちゃんにもいて欲しいから!」
『…ありがとうございます…』
この人はやっぱり素直過ぎる。
「あ…いたいた!アヤメさーん!白姫さーん!」
僕達を見つけた有星が此方に駆け寄る。
「アキノリくん!入賞、おめでとう!」
『おめでとうございます』
「いやぁ…それほどでも」
『それでは有星さんの入賞した写真を拝見してもよろしいでしょうか?』
「え、あ、うん!こっちだよ!」
そう言って有星に案内される。
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スイジュ(プロフ) - 極・吹雪姫さん» ありがとうございます! (2019年5月22日 21時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - …尊敬いたしますわ♪ (2019年5月22日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 本当ですか!?スイジュさんって作品がすべて面白く (2019年5月22日 19時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
スイジュ(プロフ) - 極・吹雪姫さん» こっちもオチまだ未定ですwなので誰とくっつくかもしかしたらアンケート取るかもしれません。それと、コナンの作品できました (2019年5月14日 17時) (レス) id: 17b91e6418 (このIDを非表示/違反報告)
極・吹雪姫 - 実はね、『身体探し』がスイジュさんが作った中での一番最初に見た作品なのよ。2作品頃気づいて、「すごい・・」と思いましたわ♪「オッドアイ少女」も見ていますわ♪←実はトウマ派 (2019年5月14日 17時) (レス) id: c4455a25af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スイジュ | 作成日時:2018年11月25日 14時