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ー土方十四郎視点ー
沖田「っぷ。Aアナが婚約って聞いて落ち込んで?真選組の取材担当がAアナで喜びと同時に複雑で…?かと思えば自分がAアナの婚約者になるって!土方さん最高ですね。」
局に戻ったAアナを確認してから木陰から出てきた総悟。
土方「総悟てめぇ、見てやがったのか。」
沖田「なに言ってるんですか。土方さんのバカライター会議室に置いてやったのも俺ですぜェ?感謝してくだせェ。」
土方「ふざけんな!ったく、なんでこんな事に…。」
沖田「満更でもないくせに。つーか、何で土方さんはAアナが好きなんですか?」
遡るのは数年前の事。
Aアナも覚えてないだろう。
俺達が江戸に来たばかりでまだ真選組としてでなく浪士組の名乗ってた頃の事だ。
A「現場のAです。人質を取った犯人は今も立てこもっております。」
あれは攘夷浪士が一般人を人質にとり、旅館に立て籠った時だ。
無理難題な要求を押し付けられて幕府も打つ術がなく、当時幕府にとってどうでも良いであろう浪士組を鉄砲玉に使おうとされていた。
その時現場にいたのがまだ新人だったであろうAアナ。
近藤「よし、行くぞ。」
A「ちょっと待って下さい!!!危険です!」
現場に突撃しようとする俺らをAアナがカメラを止めるように促して、俺らの事も止めてきた。
土方「人質の身の安全は確保できる。心配すんな。」
A「人質じゃなくて…貴方達が危険です!」
俺達を止めるそいつは真剣そのものだった。
土方「これが仕事だ。いつまでも浪士組なんざ名乗ってられねぇ。あんた、いい奴だよ。でも俺らは自分と、一般人の平和を守るおまわりさんだ。」
そう言って突撃して、生きて戻った俺達を見て安心したように去っていったあいつを俺はずっと忘れなかった。
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作者名:るる | 作成日時:2022年1月5日 1時