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A「以上になります。では来週、お願いします！」
ざっと打ち合わせも終わった。
土方さんと沖田さんが帰るのをエントランスまで見送り私はもう一度会議室に戻った。
A「あれ？このライターって…。」
さっき土方さんが使っていた独特のマヨネーズライター。
(来週会うからいいよね？あ、でもヘビースモーカーだし…。)
色々と考えたが急いで土方さんを追いかけることにした。
土方「ッチ。ライターなくしちまったか…。」
丁度近くの喫煙スペースでタバコを加えていた土方さん。
A「良かった。忘れてましたよ。土方さん。」
土方「Aアナ！？す、すまねぇ…。」
A「いいえ。それじゃ、また来週。」
土方「あの！！！このライターにサインしてくれねぇか…。」
A「いいですよ？」
ライターの狭いスペースに名前を書いて土方さんに渡した。
土方「ありがとう。家宝にする。」
A「え…。お家の方の許可取って下さいね…？」
土方「なぁ…。婚約したんだってな…。」
A「あー、それなんですけど…！！！隠れて！！！」
向かいから歩いてくるのは元婚約者の飯田さんと綺麗な女性。
土方「あの女…。」
A「知ってるんですか？」
土方「あぁ。警視庁長官の娘でな…。以前惚れられて断るのに苦労した。」
ん？
土方さんに惚れたことがある…？
彼女はもしかして惚れやすい…？
A「どうして断るのに苦労したんですか？」
土方「まぁ、色々とな…。」
A「土方さん！！！」
私は土方さんの両手を力強く握った。
A「今日こうして会えたのは運命です！！」
目を見開いてる様子から驚いているのが分かる。
A「土方さん、私の婚約者になって下さい。」
土方「はぁ？？？」
呆気にとられてる土方さんを無視して私は手を引っ張り道に出た。
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作者名：るる | 作成日時：2022年1月5日 1時
