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土方「A…。悪かったな、待ったか?」
A「いえ…。」
仕事を終わらせて走ってきてくれたんだろう。
土方さんの息は少し上がっているように感じた。
土方「それで?どうしたんだ?」
A「土方さんは…ゆっくり行こうって言ってくれましたよね…。私達のペースで…。お互いをもっと知り合えたらって…私も思ってました…。」
土方「おい、待て…。俺はそんなの聞きたくねぇぞ…。」
A「え?」
土方「俺から離れようとしてるんじゃ…。」
A「ち、違います!ちゃんと聞いててください!!!」
土方「わ、悪い…。」
A「だけど結果がどうであれこれが始まりでもあると思ってます…。土方さん…わ、私…その…。」
言うのが怖い。
土方さんは私の手を握ってくれた。
土方「Aが言うのを待ってるから落ち着け?」
A「あ、ありがとうございます…。私…最近体調が優れないなと思って今日病院に行ってきたんです…。そしたら…。こ、子供が…土方さんの子供がお腹の中にいます!!!」
土方「!!!!A…。ありがとう。勇気を出して言ってくれて…。そして…。俺の子供を身ごもってくれて…。」
私を強く抱きしめる土方さん。
やっぱり土方さんは土方さんだった。
何を不安に思っていたのだろう。
土方「産んでくれるか…?」
A「当たり前です。二人で育てて行きましょう。」
土方「あぁ…。まさか俺にガキが出来るなんて…夢にも思わなかった…本当にありがとう。」
A「フフッ。私こそ…。」
土方さんと触れるだけのキスをした。
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作者名:るる | 作成日時:2022年1月5日 1時