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土方「調子はどうだ?」
入院したAの見舞いに来た俺。
A「しばらくは歩けないみたいですけど数ヵ月すれば治るって…。」
目が合わない。
土方「そうか…。なぁ、死ぬ気だったのか?」
A「みんなを守るためだったらって思ってました。でも、負けてばかりでダメでしたね。」
土方「まっすぐにぶつかれ!!」
俺はAの顔を両手で押さえつけ無理やり視線を合わせた。
土方「俺だってお前を守れなくて…。お前をそんな風に怪我させて悔しいんだよ…。」
A「十四郎さん…。」
土方「明日は俺が決めるんだろ?俺の明日はお前といることだ。こんなことすんじゃねぇ。」
A「はい…。」
静かに目を閉じるA。
こ、これは…。
こんな状況で、怒っているのにこんな事を考えるなんて。
Aの顔を両手で押さえているから目の前にあるわけで。
目を閉じてるA。
キスしてもいいのか…?
この状況。
土方「A…。」
A「え…?」
ードカーンッ!!!ー
沖田「Aさん!!!」
近藤「A!」
A「兄上、総悟君!あれ?土方さんは…?」
総悟にバズーカで撃たれて吹き飛ばされた。
土方「総悟てめぇ…。」
沖田「あれれ〜?いつもなら避けられるのに、なんかやましいこと考えてたんじゃねぇんでしょうね。」
近藤「やましいこと!?トシ!お前Aに何しようとした!?」
土方「な!なんもしてねぇよ!!!帰る!じゃあな、A。」
A「また…。」
俺は逃げるように病室を出た。
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作者名:るる | 作成日時:2021年12月28日 15時