お見合い相手は真選組一番隊隊長

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総子さんはめんどくさいと言った次の瞬間ナンパして来た男達を蹴りあげた。


総子「私に虐めて貰いたかったら店に来な。」


「ひぃぃぃい！！！」


総子さんに脅えて逃げていく男達。


A「総子さん！凄い！！カッコいいです！」


総子「かっこいい…か…。」


A「あ、女性に失礼でしたよね…。すみません。」


総子「いや、いいんでェ。嬉しいよ。ありがとうございやす。」


私の頭を優しく撫でる。


総子「Aならきっと良い相手に出会えるよ。素直で明るくて良い子なんだから。」


A「総子さん…。総子さんだって優しくて素敵です。総子さんみたいになりたい…。」


総子「そのままが一番でさァ。」


A「総子さんが男だったら結婚したかったな。」


総子「…え？」


A「あ！ごめんなさい！もし総子さんみたいな人が男性で居たら素敵だったんだろうなって…。」


総子「…。その言葉忘れるんじゃねぇぞ？」


A「え？はい…。」


総子「急いでやることが出来た。帰りまさァ。家まで送りやすよ。」


A「いえ、大丈夫です。１人で帰れます。」


総子「それでも…。心配だから。」


A「総子さん…。」


優しくて強くて可愛い総子さん。


本当に総子さんの男バージョンがいれば良いのに。


そんな人がお見合い相手ならすぐ結婚しちゃうのに。


なんてね。


A「ありがとうございました。家まで送ってくれたし…今日１日凄く楽しかったです。」


総子「またな。A。」


A「はい！また…。」


総子さんはもう一度私の頭を優しく撫でてくれた。

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