スキャンダルが出た相手は鬼の副長 (ページ6)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:16,439 hit

6 ページ6

ー土方十四郎視点ー

もう会う事のない、会えることのない相手。

ドラマの再放送で子役時代のあいつを見たときからファンになった。

総悟に理想と現実は違うと言われていたが実際に会ったAさんは底抜けに明るくてテレビで見たままだった。

沖田「土方さん、大変ですぜィ。」

土方「何だ？また攘夷浪士か？」

沖田「いえ、これ見てくだせェ。」

総悟が渡してきた週刊誌を見る。

ー女優A、初のスキャンダル！！！相手は鬼の副長！？ー

土方「な！！！なんじゃこりゃぁあ！！？！？！？」

俺が思わずAの顔を引き寄せた瞬間の写真が撮られていて記事にはこの後キスしただのでっち上げが書かれていた。

沖田「あちゃー。Aさん映画も降ろされてますねー。」

テレビを付けるとスキャンダルで持ちきり。

A「あーあ、もうテレビに出てる。」

土方「！？！？お前！！！どっから入ってきた！？つか、なんでここにいるんだよ！」

A「どこって正面から普通に入りましたけど？芸能活動も休止する事になって暇だから彼氏に会いに来たんです。」

は？？？彼氏？

沖田「土方さん、やりますね。んじゃ、俺は邪魔にならねぇうちにパトロールにでもいってきやーす。」

土方「おめぇ！こんな状況で何ふざけた事言ってんだよ！」

A「こんな状況でって…。土方さんが私の顎掴むから～。誤解されちゃったんじゃないですか。土方さん私の好みの顔だし本当にしてもいいんですよ？」

イタズラっぽく俺に迫ってくる。

土方「ふざけんじゃねぇ、映画まで降ろされて…。」

A「あぁ、あんなありがちなメロドラマ別に出たかった訳じゃないですし。それよりそろそろ門の警備増やしておいた方がいいですよ。記者押し寄せて来ると思うんで。」

山崎「ふくちょーーーーーう！！！大変です！門に記者が殺到して！Aさん！？！？！？やっぱりあの記事本当だったんだ！！！」

土方「ふざけんな！！！」

会う事がないと思っていたのに早すぎる再会。

今日のこいつはテレビで見るAとはかけ離れてる気がした。