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A「何の苦労も知らないお嬢様だと周りに苦労かけてることにも気付けないのよね。その手離しなさいよ!」


栗子「何を言ってるでございまするか。貴方だって苦労知らずでとんとん拍子なんでございますからどっかの俳優さんとでも一緒になるべきでございまする!」


土方「おい、離せよ。」


栗子「…え?」


土方さんは栗子さんの方を見て言った。


土方「こいつが苦労知らずだぁ?こいつほど苦労して今の立ち位置にいるやついねぇよ。」


A「土方さん…。」


栗子「…失礼いたしましたでございまする。マヨラ様はそちらの方を選ぶんでございまするね?」


土方「俺は所詮田舎の芋侍だ。お前は良いところのお嬢様、俺みたいな芋侍不釣り合いだよ。」


A「…私は?」


土方「あぁ?黙っとけ。」


栗子「お邪魔しましたでございまする。マヨラ様、ご迷惑お掛け致しました。」


土方「いいや。」


栗子さんは帰っていった。


銀時「…俺も帰るとするかな。邪魔するのは野暮ってもんだ。」


土方「おー、とっとと帰れ。」


A「銀さん、またね。」


銀時「えぇ、必ず。」


二人きりになる。


土方「お前って嫉妬深いよな。」


A「…だって土方さんイケメンだから凄くモテそうで心配なんだもん。」


土方「…お前だってモテるだろ。」


A「当たり前じゃないですか。」


土方「はぁ…。お前って奴は…。」


A「土方さん、」


土方「んだよ…。」


A「好き。」


土方「知ってるよ。」


私をそっと抱き締める土方さん。


A「大好きです。土方さん。」


私も抱き締め返す。


土方「あんま可愛いことばっか言ってんじゃねぇ。」


A「え…。今…。」


土方「照れっから…。こっち見んな。」


真っ赤な顔の土方さん。


A「嬉しい。大好き、十四郎さん。」

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作者名:るる | 作成日時:2021年12月3日 21時

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