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今日から映画の撮影が始まる。
A「よろしくお願いしまーす。」
GOEMON「Aちゃん!久しぶりだね。宜しくね。」
A「GOEMONさん、お久しぶりです。こちらこそよろしく!」
周りをぐるりと見渡すと真選組の隊士達はそわそわしていた。
沖田「土方さーん、んな角にいねぇでこっち来たらどうですかィ?広告塔なんですから。」
土方「うっせぇ、ほっとけ。」
角でタバコを吸っている土方さんはこちらに来る気がないそう。
A「土方さん、こんにちは。」
土方「おう、」
A「あの…怒ってますか?こんな事になって…。私の考えだったんですけど。」
土方「いや、真選組のイメージアップにも繋げてくれてんだろ。怒っちゃいねぇよ。」
そう言うわりにさっきからずっとしかめっ面の土方さん。
GOEMON「Aちゃーん!出番だよ。」
A「はい!土方さん、生で見ててください。私の演技。相手役の事土方さんだと思いますから。」
土方「っふ。見せてくれよ。」
A「副長、私は貴方に恩があります。私の命は副長の為にあるようなものです。貴方を、副長を全力でお守り致します。」
GOEMON「バカ言ってんじゃねぇ、死んでも生きろ。」
私とGOEMONさんのシーンは一発オーケー。
A「土方さん!どうでしたか?」
土方「あんな上司思いな部下が俺にもいたらな。」
A「なってあげましょうか?剣術も心得てますよ。」
土方「知ってるよ。でも、俺より弱い奴に守られたくねぇな。」
A「じゃあ今度稽古つけてください、土方さんに勝ったら真選組に入れてくれますか?」
土方「バカか、お前は。」
そんなことを言いながら土方さんは少し笑っていた。
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作者名:るる | 作成日時:2021年12月3日 21時