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お妙「いいじゃない、土方さんとAちゃん。とてもお似合いだと思うわ。」
土方さんに告白したあの日、来るまで道場まで送ってもらってお妙に根掘り葉掘り聞かれたから事情を説明した。
A「でも…好きだった人が亡くなったなんて話聞いてそれ以上は望めないよ。」
お妙「私ね、うちの経営を気にして家を出てしまったAちゃんのことずっと気にしてたの。Aちゃんは十分苦労してるんだから幸せになって貰わなきゃ困るわ。」
A「お妙…。」
私はお妙に抱きついた。
近藤「お妙さーーーん!」
お妙「そうだわ!近藤さん!土方さん連れて今日お店にいらして!」
近藤「いいんですか!?行きます!!!」
お妙「Aちゃんも!ね?」
A「いや、私は…。」
断ったつもりだったのにお妙に負けて久しぶりに化粧をして綺麗な着物を着てお妙の働くすまいるに来た。
近藤「お妙さーん!会いに来ました!」
「キャー!!🖤土方さーん🖤誰か指名は?私土方さんに指名されたいです🖤」
入り口でキャバ嬢にチヤホヤされている土方さん。
A「悪いけど、土方さんは私と記事が出たの。近寄らないで下さい。」
土方「お前!何でこんな所に…。」
A「…土方の野郎が来るって聞いたから。ほら、とっとと座りやがれこのヤロー。」
土方「何だとてめぇ!?」
A「それより、折角あんたに会えると思ってめかしこんで来たんだから何か一言ないんですか…。」
土方「あぁ?別にねぇよ。」
近藤「おい!トシ!そんな言い方は…」
土方「めかしこまなくてもお前は十分だよ。おら、とっとと酒注ぎな。」
A「…。」
好きだと自覚すると土方さんと目を合わせられなかった。
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作者名:るる | 作成日時:2021年12月3日 21時