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あれから数日。


荒北靖友が元気になった姿は見れたが避けられている気がする。


A「…。」


東堂「ど、どうしたA。教室まで来て何か用事か?」


尽八さんの教室を見渡しても荒北靖友はいない。


A「荒北さんは?」


東堂「荒北?何か用事か?というか知り合いなのか?もしかして何かされたのか!?」


A「…。」


何かされたと言えば確かにされた。


が、言えるわけがない。



A「何でもありません。」


校内を探しても見つからない。


そもそも何で私はあんな男を探しているのか。


今日は天気もいい。


中庭で気晴らしでもしようと思い外に出たら探してもないタイミングであっさり見つけた。


A「荒北さん。」


荒北「!!!Aちゃんじゃなぁい。何かあった?」


いつも通りには見えるが私を見た瞬間明らかに同様していた。


まぁ気持ちは分かる。


この場所は以前大雨の中キスした場所だから。


荒北靖友が座っていたベンチの隣に腰掛ける。


A「避けてますね。」


荒北「気のせいじゃなぁい。」


A「葛西さんのことが気になってるのでは?」


荒北「だから言ったろ。盛大な勘違いだって。」


A「…。じゃあ気になるのは…私、ですか?」


荒北「…。その目でみんな。」


立ち上がり私から離れようとするから急いで腕を掴んで引き留める。


荒北「悪かったよ。忘れてくれ。」


A「…。分かりました。」


そう言うと意外そうにこちらを見てくるからネクタイを引っ張る。



ーチュッー


あいつがしてきたキスとはかなり違うが私は彼に唇を重ねた。



荒北「おめぇ!!!な、何しやがんだ!!!」


顔を真っ赤にさせていた。


A「そちらが忘れていないのにどうして私が忘れなきゃいけないんですか?それだけ同様してるくせに。」


荒北「ッチ。鉄仮面が…。」


もう一度ベンチに座り直し荒北靖友はポツリポツリと話し始めた。

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作者名:るる | 作成日時:2021年9月27日 23時

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