学年1のモテ男に告白されると思ったら勘違いでした

40話 ページ40

影山視点


借り物競争に出ていた俺はお題を見て固まる。


―学年で1番可愛い子―


そのお題を見て真っ先にAさんを思い浮かべた。


俺の中で一番可愛いのはAさん。


最近Aさんの事を考えると胸が苦しくなる。


俺の中で一番可愛いのはAさん。


しかも俺はAさん以外を可愛いだなんて思ったことがない。


なんて今は考えてる時間はない。


影山「Aさん！一緒に来てください！！！」


顔を赤らめてAさんを呼ぶとAさんは来てくれる。


審判の人にお題を言われて困った顔のAさん。

どうやら自分が可愛いなんて自覚してないみたいだ。


周りはAさんで意見なんてない雰囲気なのにAさんただ一人が不服そうだった。



影山「Aさんあざっした…。」


A「私で大丈夫なんて結構緩いね。でも恥ずかしいからこういうのは本当に可愛い子とかに…。」



やっぱりAさんは自分の可愛さを理解してない。


影山「Aさんは可愛いっす。俺の中じゃ一番可愛いっす。」


正直に思った事をAさんにぶつける。


A「影山君だって一番かっこいいよ…。」


よく聞こえなくて聞きなおそうとするがAさんは自分の組に戻ってしまっていた。


よくわからないがAさんにしか持っていないこの感情が恋なのだろうか。


恋なんてしたことがないからわからない。


ただ思ってしまった。


影山「俺…。」


Aさんが好きだ。

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