出窓からこんにちは【白布賢二郎】

2．出会い ページ2

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『モデルルームやばいね父ちゃん』


父「見ろよこれ シャンパングラスとか吊るしてるぞ」


『ほんとだ、落ちればいいのに』


父「シッ」




やば、案内してくれてる人に睨まれちゃったよ

物騒なことあんまり言うもんじゃないね




『二階行きたい』



広々とした一階を一通り回って


二階に興味津々




シーリングファン?って言うんだっけ

吹き抜けになってる二階の天井にデカいプロペラが回ってる


それが超気になった




階段を登って二階に行く


てゆうか段差が急だったから三回スネ打ったんだけど




『父ちゃん！ ベランダめっちゃ広くない！？』


父「なんじゃこりゃ」



「こちら6畳ほどありますので〜」



『6畳！ 今の家と同じじゃん』



今は6畳一間のアパートで細々と暮らしております。

この家はベランダだけで6畳もあるんだね…



悲しくなってきたよ

もうこのモデルルーム買っちゃおうよ父ちゃん




『うわ何アレ』



ふと目についたプロペラ


の横にある窓




窓が部屋の中にある？


気になり、その部屋へ入ると



外国の女の子が腰掛けてそうな可愛い出窓



なんかこうゆうの憧れてた！！




バーン！と窓を開け


半分身を乗り出した




『ひょ〜っ』




下を覗くと


反対に下から上の私を覗く男の子が見えた





「うわっ」




驚く彼にお構いなしに私は話しかけた


『何してんの？』




「こっちのセリフだ」



やだ可愛い。


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