プロローグ ページ2
____キュッ キュッ
鳴り響く靴の音
バンッ！
力のこもったボールの音
はぁっ、はぁ、
みんなの息の声
「来るよ！みんな構えて！！」
ドンッ！！
「Aっ！！！」
ストンッ
はぁっ、はぁっ、ぁぁ、
中学三年生 最後の大会
運が悪いのか、1試合目の相手は優勝候補の中学校だった
だけどあたし達のチームも諦めなかった
23対25
あと私がミスしなかったら
まだ勝てていたかもしれない
だけど…
____私、西谷Aのせいで負けてしまった
相手チームのエースのスパイク
私の手には かすりもしなかった。
部室に戻った時のみんなの泣いている声
気まずい雰囲気
「…みんなごめん。最後あたしのせいだ…」
「…Aのせいじゃないよ。元気だして」
「…ごめん」
こんなにも無能な私が恥ずかしくて仕方なかった
悔しい気持ちで今すぐにも泣きたい
気持ちをグッとこらえた
「私には、泣く価値すらない…」
監督の言葉が終わり、最後の挨拶
「ありがとうございましたっ、！！」
あたし以外、みんな泣いている
みんなが次々と体育館を出ていく
あたしも体育館を出た
_今すぐにも泣きたい気持ちだった
「Aっ！！」.
…私の兄、西谷夕の声だ
「今日の試合…見てたの？」
「おう！！お前、途中のレシーブ凄かったじゃねーか！！
俺感動したぞ！！！！」
「…え、でも…でも最後のボールは拾えなかった…
あたしのせいで負けたんだよ、！？」
ボロっポロっ、
…ああ、ダメだ…夕に八つ当たりしてる…
涙、とまらないっ、…
「はぁ？お前が頑張ったことは変わんないだろ！
失敗するタイミングが悪かっただけ！
お前のせいなんかじゃねーよ！」
「うぁっ、あぁー！！」
私は号泣してしまった
高校一年生では
バレー部には入らないこと決めた
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れあちーず - おもしろいです❗更新頑張ってください❗応援しています🎵 (3月15日 21時) (
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作者名：まり | 作成日時：2024年3月14日 22時
