１８４話私のサッカー６ ページ15
ここでオルフェウスは選手交代をする。
本当のキャプテン、ヒデナカタが入った。
「じゃあ行こうか。イナズマジャパンを倒しに」
「はい！」
前半終盤で鬼道たちにカテナチオカウンターは攻略された……でも、ヒデが入ったことで流れは変わった。
カテナチオカウンターはさらに進化をし、素早さが増す。
そのままフィディオは上がっていく。
「オーディンソード！」
「イジゲン・ザ・ハンド！！……っ！」
イジゲン・ザ・ハンドを破った！と思ったが、ゴールまで戻っていた鬼道が守った。
しかしイナズマジャパンはカテナチオカウンターを攻略できない。
次はヒデが上がっていき、ゴールに向かった。
「ブレイブショット！！」
「イジゲン・ザ・ハンド……！ぐっ！」
ヒデのブレイブショットがゴールを揺らす。
これで……3点目だ！
そのまま勢いの乗ったオルフェウスは攻めていく。
「ブレイブショット！！」
「必ず防ぐ……そして、皆に繋ぐんだ！！
イジゲン・ザ・ハンドV2！！」
この土壇場で必殺技を進化させた……！
やっぱ円堂って……雷門ってキラキラしててすげ〜！
そのままボールは鬼道に繋がる。
だけどその前にはヒデが現れた。
カテナチオカウンター……しかし、鬼道は後ろにいる佐久間と不動にボールを渡す。
まさか、3人がかりで攻略するなんて……！！
「皇帝ペンギン3号！！」
あれは……チームKで成功させた必殺技だ。
私は止めに入るが、スピードが追いつかない。
「コロッセオガード！ぐあああ！！」
3対3……これで同点か……！
残り時間はわずか。
点を取りに行くけどそれはイナズマジャパンも一緒。
本気と本気のぶつかり合い……本当に楽しい！
そして、長いホイッスルが鳴り響く。
イナズマジャパン対オルフェウスは、同点で試合が終わった。
私はサッカーコートに倒れこむ。
緑の芝生も真っ青な空も、気持ちいい。
眩しいな……。
「サッカーって、楽しいんよな〜！」
本当に……やりきったって感じだ。
同点で終わってしまったけど、私のサッカーが出来たはずだ。
ルシェも、父さんも観客のみんなも……見ていたはず。
これでオルフェウスは予選トーナメントの1位通過が決まった。
しかしイナズマジャパンは明日の試合の結果次第では予選突破は難しい。
嬉しいけど嬉しくないような……複雑な気分だ。
……今はとにかく喜ぼう。
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