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ピンポーン

家のチャイムが鳴った。

出る気にもなれないから、早く帰ってほしい。


そんなふうに思いながら、ずっとベットの中に潜り込んでいた。


それなのに、チャイムの音は鳴りやまなくて、

さすがに近所迷惑だと思いしょうがなく出ることにした。



『はい……え?』

外には息を切らした天月が立っていた。

急に腕を引かれて、私は天月の腕の中にすっぽりとはまる状態で。



…昨日、嫌いって言ったよね。

じゃあなんで来たの?
なんでそんなに焦っているの?


私の中でだんだんと怒りがこみあげてきた。

『なんで、来たの?昨日私にさようならって言ったよね』

どうしても少しきつめの口調になる。


天月「ごめん。あれは、嘘だったんだ」

『…意味わかんないんだけど、』


天月「ちょっと、言いすぎちゃった。昨日エイプリルフールだったから、」


『エイプリルフール?!』

あ、そうか。
昨日って、四月一日だった。


天月の腕がほどけてた。

天月「ねえ、こっち向いてよ」

『やだ…』


だって、目がすっごく腫れてるし。
泣いたのバレちゃうじゃん。




天月が私の頬に手を当てて、無理やり自分のところに私の顔を向けた。

天月「泣いた跡がある…ごめんね」

『ううん』



天月「…実はね、昨日言ったことの反対のことをずっと言いたかったんだけどね、
  ちょっと恥ずかしくて、」


『反対のことって、』

天月「うん。ずっと一緒にいようね
  Aのことずっと大好き
  …愛してる」



そう耳元で囁かれて。

天月「僕と、結婚してください
  僕の、お嫁さんになってください」


『…はいっ』

また涙が出てきちゃったよ。

でも、今の涙は嬉しい方の涙。




照屋さんの天月も好きだよ。

同居*そらる・まふまふ→←エイプリルフール*天月



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闇月黒夜(3DSvar.) - 続編待ってます((*´∀`*)) (2016年8月11日 20時) (レス) id: 2b4684f0c1 (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - かみゃさ@ゆかりさん» 待っていてください! (2016年8月10日 20時) (レス) id: 615ae47c22 (このIDを非表示/違反報告)
かみゃさ@ゆかり(プロフ) - 続編、作って下さるまで信じていつまでも待ってます! (2016年8月10日 17時) (レス) id: 9acb36f18c (このIDを非表示/違反報告)
かみゃさ@ゆかり(プロフ) - れれさん» いえいえ!誤字はどの作者さまにもありますから、! (2016年8月9日 9時) (レス) id: 9acb36f18c (このIDを非表示/違反報告)
れれ(プロフ) - かみゃさ@ゆかりさん» ありがとうございますっ!誤字が多くて困りますね。気をつけます (2016年8月8日 23時) (レス) id: 615ae47c22 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:れれ | 作成日時:2015年12月24日 15時

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