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「お、今日は生姜焼きかー!」


疲れた様子が少し垣間見える

今日はバイトだったのかな。


「おかえり二郎」

「早く手を洗ってこいよ低脳、せっかくAが、作ってくれたご飯が冷めちゃうだろ」

「へーへー!」


いつもは1番遅いのがいち兄だけど、今日はじろ兄のほうが遅かった

いち兄は今日はお仕事あんまり大変なやつじゃなかったのかもな


「はい、手洗ってきたぞ!はらへったー!!!」

「じゃあいただきます!」


じろ兄が席に着いたと同時にいち兄が挨拶して、それにじろ兄とさぶ兄も、続いた。

僕は声が出ないから手を合わせて、口パクで


『(い、た、だ、き、ま、す)』


そう告げてご飯を口の運んだ。


「うま!Aの生姜焼きはほんとに美味いよなー!!!」

「うわ!…おい!低脳!!口に物入れながら喋るなよ!!
こっちに飛んだだろ!汚いな!!!
それにAの食べ物お前全部上手い上手いって!
信憑性がないんだよ!」

「はー?!美味いもの美味いって言って何が問題ですかぁ??
なんも言わねぇより100億倍いいだろ!」

「ハッ!100億倍って、もっと現実的な数字出したら…」


「お前ら!食事中にいい加減にしろ!!!」


ゴチっと言う鈍い音がふたつ重なって部屋に響いた


「いっ、いったー!!酷いよ兄ちゃん!」

「痛いです!!いち兄!!!!」


2人は頭を抑えて痛さを訴える


「全く、喧嘩すんな!兄弟は仲良くしろよ!
それに、食事中だぞ、せっかくAが作ってくれた飯なんだ
美味しく食べたいだろ」

「…そうですね、ごめんなさいいち兄、A」

「ごめん、兄ちゃん、A」


いち兄のその言葉に2人ともシュンっとして僕といち兄に謝罪の言葉を述べた


…この展開何回やれば飽きるんだろうなぁ…

そう思わずには居られないし、僕はいつもと変わらず

『(い、い、よ)』

そう告げて笑った。

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作者名:ふふ | 作成日時:2021年2月24日 22時

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