File10。「りうらくん&莉犬くん」�� ページ10
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「……ねぇりうらくん、神様に会ったことある？」
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ふと、りうらの横に腰を下ろすと莉犬くんはそう言った。
「…りうらはないよ、莉犬くんは？」
「ない。だから探しに行くの。」
びしっ、と莉犬くんは太陽の方向を指差す。
「神様はね、太陽のすぐ近くのあったかいところにいるの。でも真っ直ぐ飛んでいっちゃつまらないから、太陽の真下までちょっとずつ進んで、神様に会いに行くの」
小さい頃に聞いた昔話。そんなものを信じているのか、と聞きたくなったけれど言わないことにした。代わりに他の質問をする。
「会いに行って何するの？」
「お願いするの。少しでいいから、俺に白をくださいって」
「、白？」
「うん。白。俺真っ黒だから。心も全部。だから白をもらいに行くの」
少しだけ悲しそうに目を伏せて、莉犬くんが言うけれど、りうらはどこが真っ黒なのか分からなかった。だって、こんなに優しいのに。
鳥さんのために地上を飛び回って、りうらに声をかけてくれた。
「いいなぁ、りうらも行きたい」
思わず呟いた言葉を聞き逃さなかった莉犬くんは、あの明るい笑顔で口を開く。
「じゃあ行く？一緒に」
「………無理だよ。りうらは飛べない。」
そう言って首を横に振ると、莉犬くんが急にりうらの腕をぐい、と引っ張った。体が宙に浮く。
「うわわっ！？」
「ほら、飛べた」
またあの笑顔。
「飛べてないよ、だってこれは莉犬くんが、、」
「いいじゃんかそれで。何が駄目なの？」
「…え？」
「飛べなくてもりうらくんには足がある。地面を歩けばいい。雲を渡ればいい。誰かに頼って空を舞えばいい。…飛べないりうらくんが持ってる強さなんて、いくらでもあるでしょ？」
ね？と言ってまた笑う莉犬くん。
やっぱり、莉犬くんは黒なんかじゃない。だってこんなに温かい言葉を、笑顔を。もう持ってる。
「神様のところまで俺が引っ張ってあげる。それじゃ駄目？」
ダメなんかじゃない。
「ほんとにいいの、？」
「もちろん。だって俺天才だもん」
りうらは、神様に黒をもらいに行こう。
真っ白なりうらの心の中に、大切なものを描ける様に。
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天使と悪魔のお話でした。
リクエストください。
そして最初の説明？に付け足しましたが，作者はirisの黒様、slprの緑様、橙様、紫様が書けません。
お許しください。
File11。「いむしょー」→←File09。「りうらくん&莉犬くん」
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兎和 - わ……白黒最高すぎる…ありがてぇ… (4月17日 22時) (
レス) id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 狐雪すぅ。さん» リクエストありがとうございます！！頑張ってみますଘ₍♡̷ᐢ⸝⸝•༝•⸝⸝ᐢ₎੭̸‧˚ (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 兎和さん» まじすか！？！？名前似てたの申し訳ない……。コメントありがとうございます！！ (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 面白い白黒ありがたいのだが病み系すきだしこういう書き方好き。リク：しょうちゃん病みもっかいお願いします… (4月7日 10時) (レス) @page39 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
兎和 - 初めましてー!作品名がリア友のあだ名と似てたから見にきました!白黒組ありがてぇ… (4月4日 15時) (レス) @page34 id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさうさ | 作成日時：2023年7月9日 20時
