検索窓
今日:19 hit、昨日:29 hit、合計:4,514 hit

File49。「ないふさとりーぬ」(ないふ) ページ49

「……ぇ、」
「ん?」

抱きつきに来い、と言うことなのだろうか。
これ以上泣き顔を見られるのも癪だったので抱きつきにいくと、やりすぎではというほど強く抱きしめられた。

「…ちょ、ないこ、苦しい、」
「んー、俺が優しく抱きしめても気持ち悪くない?」
「別にんなことないけど…?」
「いいよこれで。どうせ俺に泣き顔見られんのも嫌でしょ?」
「…っ」

ぎゅぅ、と抱きしめ返す手に力が籠る。ないこの首元に顔を埋めると、乱暴に頭を撫でてくるないこ。
俺の涙が、ないこの首元を濡らした。

「駄目や、俺…っの、せぃ、っなのに…っ莉犬が、おらんと、っ……」

人がいないのをいいことに、声をあげて泣いた。
ないこが歯切れ悪く「うん」と頷く。

「……まろ」
「っ…ん、何_」

ないこが俺の両手を壁に押し付ける。何が何だか分からないうちに、ないこの唇が俺の唇に触れた。
さっき俺がしたことを真似するみたいに、キスは深くなっていく。

「っ…ぅ、なぃっ、…ん,ふ,ぅ…っ」

がく、と力が抜けて、ようやく唇が離れる。ないこが片方の手で俺の体を支え、もう片方の手で指を絡ませた。

「ねぇまろ、ごめんね」
「…っ、?」
「俺のこと、好きになって」
「は、っ…?」
「さっきまろ、自分のこと我儘で自分勝手だっていってたけど、多分俺の方が自分勝手で我儘なんだよね」

つつ、とないこの指が俺の体をなぞる。

「俺と付き合お。そしたら莉犬くんのこととか忘れさせてあげるよ」
「な、いこ、ちょっ……」

ないこの舌が耳元から首へと這って、ぷつりとシャツのボタンが外される。

「っ……」

気づいた時には、首を縦に振ってしまっていた。

ーーーーーーーーーーーー

リクエスト待ってます(´・ω・`)

続編のお知らせ₍ᐢ·͈༝·͈ᐢ₎❤︎→←File48。「ないふさとりーぬ」(ないふ)



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (25 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
設定タグ:stpr , iris , slpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

兎和 - わ……白黒最高すぎる…ありがてぇ… (4月17日 22時) (レス) id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 狐雪すぅ。さん» リクエストありがとうございます!!頑張ってみますଘ₍♡̷ᐢ⸝⸝•༝•⸝⸝ᐢ₎੭̸‧˚ (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 兎和さん» まじすか!?!?名前似てたの申し訳ない……。コメントありがとうございます!! (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 面白い白黒ありがたいのだが病み系すきだしこういう書き方好き。リク:しょうちゃん病みもっかいお願いします… (4月7日 10時) (レス) @page39 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
兎和 - 初めましてー!作品名がリア友のあだ名と似てたから見にきました!白黒組ありがてぇ… (4月4日 15時) (レス) @page34 id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うさうさ | 作成日時:2023年7月9日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。