File49。「ないふさとりーぬ」(ないふ) ページ49
「……ぇ、」
「ん?」
抱きつきに来い、と言うことなのだろうか。
これ以上泣き顔を見られるのも癪だったので抱きつきにいくと、やりすぎではというほど強く抱きしめられた。
「…ちょ、ないこ、苦しい、」
「んー、俺が優しく抱きしめても気持ち悪くない?」
「別にんなことないけど…?」
「いいよこれで。どうせ俺に泣き顔見られんのも嫌でしょ?」
「…っ」
ぎゅぅ、と抱きしめ返す手に力が籠る。ないこの首元に顔を埋めると、乱暴に頭を撫でてくるないこ。
俺の涙が、ないこの首元を濡らした。
「駄目や、俺…っの、せぃ、っなのに…っ莉犬が、おらんと、っ……」
人がいないのをいいことに、声をあげて泣いた。
ないこが歯切れ悪く「うん」と頷く。
「……まろ」
「っ…ん、何_」
ないこが俺の両手を壁に押し付ける。何が何だか分からないうちに、ないこの唇が俺の唇に触れた。
さっき俺がしたことを真似するみたいに、キスは深くなっていく。
「っ…ぅ、なぃっ、…ん,ふ,ぅ…っ」
がく、と力が抜けて、ようやく唇が離れる。ないこが片方の手で俺の体を支え、もう片方の手で指を絡ませた。
「ねぇまろ、ごめんね」
「…っ、?」
「俺のこと、好きになって」
「は、っ…?」
「さっきまろ、自分のこと我儘で自分勝手だっていってたけど、多分俺の方が自分勝手で我儘なんだよね」
つつ、とないこの指が俺の体をなぞる。
「俺と付き合お。そしたら莉犬くんのこととか忘れさせてあげるよ」
「な、いこ、ちょっ……」
ないこの舌が耳元から首へと這って、ぷつりとシャツのボタンが外される。
「っ……」
気づいた時には、首を縦に振ってしまっていた。
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リクエスト待ってます(´・ω・`)
続編のお知らせ₍ᐢ·͈༝·͈ᐢ₎❤︎→←File48。「ないふさとりーぬ」(ないふ)
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兎和 - わ……白黒最高すぎる…ありがてぇ… (4月17日 22時) (レス) id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 狐雪すぅ。さん» リクエストありがとうございます!!頑張ってみますଘ₍♡̷ᐢ⸝⸝•༝•⸝⸝ᐢ₎੭̸‧˚ (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 兎和さん» まじすか!?!?名前似てたの申し訳ない……。コメントありがとうございます!! (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 面白い白黒ありがたいのだが病み系すきだしこういう書き方好き。リク:しょうちゃん病みもっかいお願いします… (4月7日 10時) (レス) @page39 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
兎和 - 初めましてー!作品名がリア友のあだ名と似てたから見にきました!白黒組ありがてぇ… (4月4日 15時) (レス) @page34 id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさうさ | 作成日時:2023年7月9日 20時