File28。「るぅとくん×れるくん」 ページ28
【Relu.くんSide】
「あ、れるくん」
「…うげ、」
日曜の午後5時、小さな公園。
そろそろ暗くなって子供達がやっといなくなったと言うのに。
目の前の相手に顔を顰めて見せる。
「うげって何ですか」
「…何でるぅとくんがこんなとこにおるん、」
「コンビニ帰りです。ほら」
がさ、とビニール袋を揺らしてみせるるぅとくん。
「れるくんこそ何やってるんですか?」
「いや別に…」
す、と目を逸らす。だけどるぅとくんはれるちの持ってるノートで勘づいてしまったらしい。
「あ、それ五線譜ノート…作曲?ですか?」
「……別に?」
ぎゅっとノートを隠す様に抱えなおす。
「あ、隠した」
「別に隠してへんし」
「見せてくれないんですか?」
「見せるわけないやん」
「何でですか」
「何でって…」
すぐ言い返すつもりだったのに、言葉が出てこなかった。
「別にええやん」
_どーせ馬鹿にするくせに。
「ぇ、」
「あ……」
やば、と急いで口を噤むが勿論意味なんてなく。
「…ごめ、あの…違くて、」
「馬鹿にされたんですか?」
「いや…えーと……別に、ってかこんなん馬鹿にされて当たり前ってゆーか。別にれるちは、」
気にせんし。
言おうとしたれるちの言葉を遮る様にるぅとくんがれるちの名前を呼んだ。
「見してください」
「…いやなんで、」
「いいから」
そう言うと無理やりれるちのノートを奪っていくるぅとくん。
「あ、ちょ」
ペラペラとるぅとくんがページを捲る。
「……すご、」
ふと、るぅとくんがそんな言葉を溢した。え、?と聞き返すと、るぅとくんも「え?」と言って顔を上げた。
「あ…んーと。凄い…と思いますけど、?普通に…。」
ちょっと待ってください、褒め言葉の語彙力が…ほんとに凄いんですけど……。
なんて言って考え始めたるぅとくん。
「駄目だ、出てこないです、ほんとに凄いんですけど…」
やばいのは漢字だけのはずなんですけど、なんて言って笑うるぅとくん。
「…あれ、?」
ぎゅ、と胸の辺りが苦しくなる感覚。
…なに、?これ…何で、
「っえぇ、!?なっ…泣かないでくださいよ、ほんとごめんなさい、ほんとに凄いですよ!?」
「…ん、ありがと」
ぐい、と目元を拭ってるぅとくんを見る。
するとほっとした様にるぅとくんが笑う。
笑った顔が大嫌い。
でも笑った君は、
ーーーーーーーーーー
謎に深夜テンション
リクエスト待ってます。
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兎和 - わ……白黒最高すぎる…ありがてぇ… (4月17日 22時) (レス) id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 狐雪すぅ。さん» リクエストありがとうございます!!頑張ってみますଘ₍♡̷ᐢ⸝⸝•༝•⸝⸝ᐢ₎੭̸‧˚ (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
うさうさ - 兎和さん» まじすか!?!?名前似てたの申し訳ない……。コメントありがとうございます!! (4月10日 15時) (レス) id: 18a1ea9563 (このIDを非表示/違反報告)
狐雪すぅ。 - 面白い白黒ありがたいのだが病み系すきだしこういう書き方好き。リク:しょうちゃん病みもっかいお願いします… (4月7日 10時) (レス) @page39 id: b6852b2992 (このIDを非表示/違反報告)
兎和 - 初めましてー!作品名がリア友のあだ名と似てたから見にきました!白黒組ありがてぇ… (4月4日 15時) (レス) @page34 id: 8407209a34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさうさ | 作成日時:2023年7月9日 20時