笑顔と、花言葉～図書館戦争～ (ページ2)

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2.高校生の春ページ2

私は、小さい頃から本が大好きだ。

外で走り回ったりもしたけど、
夜寝る前には必ず本を読んでいた。

けれど、メディア良化法なる悪法ができたこの時代。

本はなかなか買えるものじゃない。

だからか、私は図書館に頻繁に通うようになっていた。

小学校に入ってからは、学校帰りに寄ることも多かった。

顔見知りの図書館の人───図書隊員さんもふえた。

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そうして図書館に通い続けた高３の春の日。

『良化特務機関が当館周辺に展開中！』

良化隊の検閲がきた。

検閲に遭うこと自体は初めてではなかった。

これまでの検閲で、特別被害を受けたこともなかった。

そのおかげで、気が緩んでしまったのだろう。

“どうせ放送が入ってから良化隊がくるまで時間がある”
“本棚も近いし、この本を戻してから避難しよう”

なんて甘いことを考えていた。

しかし、油断してのんびりしている内に、

｢扉閉めまーす！｣

ｶﾞｼｬｱﾝ

防護室が、閉じられてしまった。

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どうしよう
逃げ場がない！
とりあえず本棚のうしろに隠れる！？
でもここは良化隊がくる可能性が…

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

不幸なことに、今日は良化隊が上がってくるのが早かった。

門のところに人員を割いていなかったのか。

足音からして、かなりの大人数。

なにやらカチャカチャと独特な音がする。

すると、

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・

ﾊﾟﾊﾟﾊﾟｧｱｱｰｰﾝ!!
ﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯﾊﾟﾝｯ

・

・

じ、銃撃戦！？！？
やだ、本物じゃんっ！！