学園の会計係は生徒会に溺愛されています【iris】

生徒会日記 ページ43

黄「姫瀬愛瑠は＿＿＿＿＿＿＿＿」

…殺人鬼だ

青桃「『は？？？？』」

黄「姫瀬愛瑠は小学校の頃、
Aを"実験台K"と呼んでいた。」

『実験台……K…？』

青「Aの苗字やな」

黄「あぁ。それで、姫瀬愛瑠はAのことを
壮絶ないじめで死に追いやろうとした。」

…とした…？

黄「でもAが折れなかった。」

黄「だから……」

ピタッと言葉を止めたあにき

『…あにき…？どしたの…？』

黄「…だから姫瀬愛瑠(アイツ)は、
Aの両親を殺した」

殺…した、？

青「……その後、Aはどうなったん、」

黄「死のうとしたよ。」

『……』

黄「その時瑞希が近くに
居なければ今のAはいない。」

黄「間一髪の所でAは助かったけど
言葉、表情、感情、全てが死んだ。」

『今、Aは笑顔を取り戻しつつあるって事？』

黄「あぁ。でも1回でも
精神的ダメージを受けたらAは…」

……そんなことがあったのか、

黄「これだけは約束して欲しい。
黄瀬愛瑠は殺人鬼だってAには……」

あにきの声は珍しく強ばっていた。

青桃「『言わないよ/へんよ』」

黄「せんきゅ。…それにしても」

黄「俺たちが歌い手やってる事
言った方がええんか…？」

そうだなぁ…

そう考えていると

ギィィ……

後ろのドアが開いた。

「うぅん…なぃこさん…？」

ドアから出てきたのはAだった。

急いでパソコンを閉じた。

『どしたの？』

A「寝ないんれすか、？」

眠くて呂律回ってないな…

『もう寝るよ作業してて』

A「そうれすか…」

『ねぇねぇ』

A「はぁい？」

『いれいすって知ってる』

A「しってまふよぉ…
だって私も歌い手やってますもん！！」

………え？？？？

待って初耳なんですけど

え？？マジ？？？

『マジ？？？』

A「嘘なんれ言いませんよぉ〜」

なんか、酔っ払ってない…？

気のせい…

『Aなんか飲んだ？』

A「さっきジュース飲みました！！」

これです！！という顔をしながら
出てきた空き缶。

『いやそれお酒ーーー！！！』

バッチリ文字で"お酒"と書いてある。

いやえ？？？お酒飲んだの？？？？

ていうかこんなベロベロになるの？？

お酒弱いの可愛すぎじゃん？？

え？もう罪だよ？？

『もう寝なさい！！』

そう叫んだ。すると＿＿

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