文豪ストレイドッグス 〜清掃員でアルバイトしてたら自称名探偵から告白されました！？〜

３７話、赤レンガ倉庫 ページ37

A「‥此処って‥」




太宰さんが私の手を引いて連れてきた場所は









赤レンガ倉庫だった。




太宰「赤レンガ倉庫だよ、あのベンチで話そうか」




A「あ、はい」









ベンチに座ると太宰さんはこう言った




太宰「‥Aちゃん、Aちゃんは私の事好き？」




A「尊敬してますし、好きです」




太宰「‥じゃあ乱歩さんは？」




A「乱歩も同じく、尊敬してますし、好きです」




太宰「それは恋愛として？」




A「‥‥恋愛‥‥‥‥」









その時、乱歩の声がした







乱歩「Aさん！」




太宰「‥」




A「乱、歩‥」





乱歩「こっち来て！」








と言って乱歩は私の手をひいて走った








A「乱歩！？何処に行くのですか！？」




乱歩「いいから、ついて来て！」




A「わ、分かりました‥」









太宰さんはただただ私をジッと見ていた









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜




太宰「‥Aちゃん‥」




きっとAちゃんは私の事を好いていない。




さっき言った「好き」は恋愛の感情ではない。







太宰「私はAちゃんの事‥好きなのになぁ」




この気持ちは「嘘」なんかじゃない。




「偽物」なんかじゃない。




「心から好き」なんだ。

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