くまさん(病)@3

@119(大) ページ20

目が覚めれば医務室で1人。

カーテンが締め切られたベッドでぼーっと天井を見ながら思う。

(あぁ、俺ってなんでこんなに迷惑かけちゃうんだろ、、)

あの時もそうだ、あの時もあの時もって小さいミスから大きい事まで。いろんな事して、いろんな人に迷惑かけてるな〜なんて頭の中でぐるぐるぐるぐる。

そうこう考えているうちに自分の息がおかしい事に気付いたけど、もう、そのまま死んでしまえば、
誰も迷惑かけない事にも気付いてしまった。

「、はっ、、ぁ、あ、、、はぁっ、は、」

でも、やっぱり苦しいものをそのまま受け入れて〜なんて、普通の人間はできるわけがない。
手が自然と首元にいったり口にいったりで、なんだかんだ生きたがっていた。

「、、！！っ！！、、ら！！お、、くら！！」

いつの間にいたのか、うっすら目を開けるとメンバーの顔。

亮ちゃんや、安はいつものように処置してくれて
他のメンバーは口がパクパクしていたから
きっと一生懸命名前を呼んでくれているんだろう。

こんなメンバーに囲まれてる俺って、本当にいい人生だよな〜なんて頭の中で感謝していると少し余裕が出てきた。自分でも喜怒哀楽が激しすぎて、情緒不安定過ぎて引くレベル。

「大倉〜、息は吸って吐くんだよ〜、大丈夫、みんな味方だから。大倉大好きだから。」

安の真っ直ぐな言葉にどんだけの人が救われたんだろう。
どんどん息が戻っていく。

「はぁ、は、っはぁ、はぁ、はあはぁ、」

きっとまだ金魚みたいに呼吸してるんだろうけど、亮ちゃんと安顔を見てるとわかる。
良くなっている事が。

「大倉〜、ごめんな、！俺大倉を支えたいねん、本当は、！！大倉〜！」

すばるくん、ありがとう、でも今はちょっと待ってて、眠たいねん。俺体でかいから、ごめんな、、

そのまま目を閉じてそこからの記憶はない。

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