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第33話 ページ34

「ほら!もっと脇絞めて!……腹がら空き!」


私は蒼ちゃんに蹴りを一発腹に入れる。

蒼ちゃんはそのまま吹っ飛んでいく。


「おーおー。よく飛ぶー!」


蒼ちゃんはコンクリートの下敷きにされておりガラガラっとコンクリートを退かしながら立つ。


「よし!休憩!飽きてきたし!」

「…了解。」


私達はトレーニングルームから出て自販機で水を買う。


「ほら。蒼ちゃん、水!センパイからの奢りさ!」

「有難うございます。」

「別にいいのだよー。こう言うこと時たまにしとかないと皆から「どっちがセンパイか分かんなくなる」って言われるし。特にあれだ!当真!あいつだってブラブラしてる癖に!」

「………。」


蒼ちゃんは普通に水を飲んでいる。

…センパイ悲しい。


「すみません。貴方が……神無月琥珀さんですか?」

「?誰?君?」


私の目の前に現れたのは黒髪の…私と同じ中学1年生()ぐらいの男子だった。


「俺の名前は月野鎮樹です。良ければ…俺とチームを組んでください。」

「嫌だ。こう見えても私、S級なの。わざわざA級に下がらなければいけない意味が分かんない。」

「そうですか……。」


俯く月野鎮樹。

以外。簡単に諦めた。

すると急に顔を上げて


「俺は諦めません。何度でも誘いますよ。」


と挑戦してきた。

ブルブルと携帯が揺れる。

画面を見ると迅からメールが来ていた。


《玉狛支部集合!》


私は画面を暗くさせ、携帯をポケットの中に入れる。


「ふーん。やれるもんならやってみなよ。絶対無理だと思うから。」


私は右手に持っていた水を全部飲み干しゴミ箱に投げ捨てる。

ペットボトルは見事に弧を描き、すぽりとゴミ箱の中に入った。

私は手をヒラヒラされながら


「蒼ちゃん〜。修行今日は終りね〜。迅に呼び出されちった。」


と背を向けた。

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こたぬき@ショタコン - フ瑠ランさん» 3番目でも、全然いいですよ!いえいえ、こちらこそありがとうございます!! (2018年4月22日 7時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
フ瑠ラン(プロフ) - こたぬき@ショタコンさん» ご指摘ありがとうございます!つっきーの落ち作品は3番目でもいいのなら作らせて頂きます!本当にありがとうございます! (2018年4月5日 18時) (レス) id: ee34a8d56c (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - フ瑠ランさん» あ、あと、23話で忍田さんが「近民界に教われていた子だ。」って言ってますよ。襲われていた子なのに。 (2018年4月5日 8時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - フ瑠ランさん» あ、あと、17話の雨取ベイルアウトが、天取ベイルアウトになってますよ。 (2018年4月5日 8時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)
こたぬき@ショタコン - フ瑠ランさん» そ、そうですか……。な、なら…!新しい作品作ってくれませんか?名前変換できるやつ!お願いします!つっきー落ちならなんでもいいんで!お願いします!! (2018年4月5日 7時) (レス) id: 223f7ad38f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年3月22日 19時

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