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▼第9話▼ ページ10



「あっ、そうだ、情報を集めるということで私のよく行く情報屋に挨拶に行きましょう、って事で準備するために部屋に案内しますね」


そう云って咲月は部屋を出て歩き出す。私達は大人しくそれに着いていく。


「案内だって。どうする?」

「着いていくしか選択肢はないだろ。バカなこと云うな」

「付き人が私に冷たい件」


なんてバカなことを二人で云い合っているとメフィストの歩く足が止まった。


「何?どうしたわけ?」


歩くのも段々疲れてきたし面倒になってきた私は若干不機嫌。メフィストは私の問いに答える。但しとてつもなく、尋常に厭そうな顔をして。


「…太宰だ」


前方では咲月が太宰に喋りかけていて、何か話しているようだった。太宰は私達を視線の中に入れるとニヤリと笑った。太宰はどうやら私達の事を知っていたらしくペラペラと何かを云っている。

咲月パイセンは一人歩いて行ってしまう。ここで私達が咲月パイセンと離れると確実に迷子になってしまう。それだけはどうしても避けたい。


「まぁこれから同じマフィアどうし仲良くしようじゃあないか」


太宰がメフィストの肩をポンと叩こうとした瞬間だった。私が太宰の手を払った。太宰の表情は驚きに一瞬代わるが直ぐに胡散臭い笑みへと戻る。


「酷いなぁ。これでも私、先輩だよ?」

「気安くメフィストに触るな」

「ルイ」


大事な相棒を庇う私。普通の女子なら私に惚れる場面。だが、メフィストは“普通”ではない(と云うか、女子じゃない)。


「相手は大事な先輩だ。バカなことはするな」


なんとメフィストは私を足蹴にしてきたのだ。大事な相棒に向かって!


「痛い、痛い!って云うか私は大事な相棒じゃないの!?何で足蹴されてるわけ!」

「黙れ」

「酷い!!」


ガルルと私達が一触即発な雰囲気になっていると廊下に笑い声が響いた。


「君達、面白いね!気に入ったよ。本当に蛞蝓なんかの所じゃなくて私の所に来れば善かったのに」

「「丁重に断る」」

「…私は大事な先輩じゃあ無かったのかい?」


太宰はクスクスと笑うと「私は君達とは違って暇人じゃあない。此処等で退散させて貰うよ」と手をヒラヒラ降って何処かへ消えてしまった。

咲月パイセンも見つかったし万事解決?

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秋穂 - フ瑠ランさんはきちんと行動を細かく書いてるけど、Leikaさんはそう言うの書かれてなくて分かりにくい。フ瑠ランさんに小説の書き方教わった方がいいですよLeikaさん (2018年7月10日 20時) (レス) id: f5e7780e3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン&Leika x他2人 | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年6月3日 23時

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