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◆*14*◆ ページ14
◆*Sho side*◆
・
俺には彼女がいる。
同じくらい大切な、妹がいる。
正しくは、妹のような女の子がいる。
もちろん血は繋がっていないし、恋愛感情でもない、
それでもこれは愛情だと自覚している。
家族愛に等しい。
「ごめん。
智くんはAに言ってるのかと・・・」
俺が説明した話に、Aは相当ショックと衝撃を受けたのだろう
車の後部座席に、2人で並んで座りながら
Aは、スモークで薄暗い窓の外を見ている。
「・・・智が私に言わない理由はわかるの、智は私に何も言わないから」
智くんとA
2人は昔から、誰かが入る隙もないほど親密な、2人だけの世界を築いていた。
付き合う前からだ。
「だから教えてくれてありがとう、翔ちゃん」
俺はいつも、2人のことを心配している。
2人にとったら、迷惑極まりないことかもしれないが、どうしても放っておくわけにはいかなかった。
Aが、いつも苦しそうだからだ。
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作者名：くろーばー
| 作成日時：2019年6月10日 22時
