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JN「Aちゃん起きたー?起きてたら一緒にご飯食べ……やー!ユンギヤ!!あれだけ優しくするようにって言ったのに!Aちゃん、ユンギに何された?怖いことされた?大丈夫?」
後から部屋に来たジンさんが私たちを見て、何か勘違いしたのか凄い勢いで迫ってくる。
ユンギさんは何も悪くないから、涙を拭って早くジンさんの誤解を解かないと…
『あの!…ユンギさんは何もしてないです。私が…勝手に泣いたんです。ユンギさんも、ごめんなさい。』
JN「え、そうなの?やー、ユンギヤ、ミアネヨー」
YG「…」
私の言葉を聞いたジンさんはユンギさんに抱きついて、ユンギさんは少し怠そうな顔をしつつ受け止めていた。
JN「よし、じゃあ行こうか!」
そう言いながらこちらに伸びてくるジンさんの手を見つめる。
…この手は?
JN「みんなでご飯食べよ?」
みんなでご飯?
そう言えば部屋に入ってきた時もそんなことを…
でも、どーゆらことか理解出来なくて、呆然としていたら突然後ろから脇を抱えられて立たされた。
『!!』
YG「ほら。立てるだろ。俺も腹減ったし。早くこいよ。」
私を立たせたユンギさんはスタスタと部屋を出て行った。
JN「じゃあ…行こうか!」
ジンさんはそう言うと私の手を掴んで歩き始める。
『あの…みんなでご飯って…』
JN「ん?家族ならご飯はみんなで食べるんじゃないの?」
家族…
『でも、家族の中に、私がお邪魔したら迷惑ですよね。』
JN「え?家族の中に家族がいても迷惑じゃないでしょ笑」
さっきから本当にジンさんが言ってることが理解出来ない。
YG「…お前はもう仲間だってことだよ。」
JN「Aちゃんと会った時からね、この家のコにしようって決めてたんだ笑 だから、気兼ねなく此処で伸び伸び過ごして…俺の事も“オッパ”って呼んでね!」
…家族ってなに?
そんなの私は居たことないから分からないよ。
どうして傷つけた人間を簡単に受け入れられるの?
どうして人にそんなに優しくできるの?
私の頭の中は疑問で埋め尽くされた。
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作者名:モチ | 作成日時:2023年11月3日 8時