第七十話 ページ28
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鳳仙「吉原の花方たる花魁が誰にも露見する事なく子を生むなどできるわけがあるまい
八年前、一人の遊女が子を孕んだ、だか吉原で子を孕めば腹の子ごと始末される
そこで、一部の女はその女を匿い、人知れず密か子を取りあげたのだ
そう、それがお前だわっぱ
お前の母親は衰弱し、お前を産み落とすと同時に死んだ
残念ながらそこにいるのはお前の母親ではない
母に憧れながら、しかし母になることも叶わない
母親ごっこに興ずるただの哀れな女だ」
日輪「どうして...どうしてこんなところに来ちまったんだい
なんでこんなところに、ほっときゃよかったんだ、私なんて...
私たちの分まで上で元気に居てくれたらそれでよかったんだ
あんたが命はって、守る程のもんじゃないんだよ私は」
鳳仙「お前の母親などこの世のどこにもおらんは
わかったら、その形見だけもって消えろ、それとも冥土で母親に会いたいと言うなら別だが...」
しかしまた晴太が扉に体当たりする
晴太「母親ならいる、ここに!
おいらの母ちゃんならいる、ここに!
常夜の闇からおいらを地上に産み落としてくれた、命をはっておいらを生んでくれた
血なんか繋がってなくてもいい、おいらの母ちゃんは、この人だぁ!」
そしてまたドォンと音をたててぶつかる
鳳仙「諦めの悪いわっぱだ、仕方あるまい、黄泉で本物の親と対面するがいい」
鳳仙がそう言うとAは刀を構えた
しかし急に鳳仙の後ろから木刀が飛んでくる
『やっときた』
Aはそう言って笑う
晴太「こ、こいつは」
銀時「おいおい、聞いてねえぜ、吉原一の女がいるって言うから来てみればよぉ、どうやらこぶつきだったらしい」
晴太は木刀が刺さったおかげで鍵が壊れた日輪がいる部屋の扉を開ける
銀時「その涙が何よりの証拠だ」
晴太「母ちゃん」
銀時「店長、新しい子たのむわぁ、どぎついS Mプレイにも耐えられるやつをよ」
『うわっ』
鳳仙「貴様、誰だ」
銀時「ただの女好きの遊び人よ」
『え、そんなやつの妹はさすがにやだ』
と、シリアスを壊さないために誰にも聞こえない程度の小声で呟く
晴太「ぎ、銀さぁぁん!」
銀時「なにしてんだアホんだら、おれはいいからさっさと行け」
晴太「で、でも、いってもいいの、おいらみたいな汚いガキが、あんなきれいな人を母ちゃんって呼んでも」
『いまさらかよ』
銀時「はぁ、さんざん抜かしといてなにいってんだてめえは、呼んでやれ、腹のそこから母ちゃんってよ」
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坂威瑠衣(プロフ) - 怜斗さん» コメント有難うございます!そう言っていただけると凄く嬉しいです (2018年8月28日 11時) (レス) id: 3a67c0c35e (このIDを非表示/違反報告)
怜斗 - 面白いです!!はやく続きがよみたいです! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 62ec5422b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂威瑠衣 | 作成日時:2018年8月7日 5時