第六十二話 ページ18
NOside
日輪は優しく光を失わない女だった
皆にとっての太陽のような人物だった
月詠「わっちが己が顔を傷つけ女を捨てたのは花魁になるのが嫌だったわけでも、百華として吉原を守るためでもない、日輪を守るためじゃ
そして晴太、主は日輪が命をとして守ろうとした存在
吉原で子を生めばその母も子も始末される、それでも主はこの世に生まれた
吉原から逃げ出せば地の果てまで追い詰められ必ず始末される
それでも主は地上に連れ出された」
そして日輪は自分の身を差し出す代わりに子供を見逃してもらった
月詠「わっちらにとって日輪は太陽だったように
日輪にとっては晴太、主も特別な存在だったのじゃ、太陽は晴天でなければ輝けぬ
わっちは主を死なせるわけにはいかぬ
主が死ねば、日輪の今までの辛抱が水泡に帰す」
『？』
銀時達の近くに誰かが立っている
銀時「おい、心遣い痛み入るがねどうやらもう手遅れらしいぜ」
神楽「傘、まさか、あれ」
そして傘の中から顔が見える
神楽「夜兎、なんで、なんでこんなところに夜兎俗が」
銀時「どうやら折角あんたが用意してくれてた逃げ道、手が回っていたらしいぜ」
月詠「ちがう、あれは鳳仙の回し者じゃない、あれは...」
夜兎「ガキを寄越せ」
月詠は晴太の前に出た
夜兎「そのガキをこちらに寄越せ」
神楽「ぎ、銀ちゃん、アイツやばいアル、アイツ、とびきりやばい臭いがするアル」
《確かに血の臭いがするね、でも》
神楽「血の臭い、幾多の戦場で染み込んできた血の臭い、本物の夜兎の臭い、なんで、こんなところに」
夜兎は晴太たちに向かって走りだす
その夜兎に向かって月詠はクナイを投げる
しかし傘で防がれてしまう
今度は後ろに回り込んでクナイを投げる
その攻撃は歯で受け止められていた
《んー殺気はぁ...三つかな？
隠れてる一人はかなりの手練れな気配だね
銀時に教えなきゃ》
月詠は捕まれクナイを突き付けられそうになったがギリギリで受け止める
月詠「はやく、今のうちに逃げろ」
月詠は戦いながら指示を出す
新八「月詠さん！」
しかしそのとき下から攻撃をされる
新八「下から！？」
銀時は晴太をつかんで逃げようとするも下から傘で腹を付かれ晴太を離してしまう
『銀時！』
晴太は奪われ銀時は地面に叩きつけられた
銀時達は逃げ道が無くなってしまった
新八「夜兎が二人！？」
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あずきいろ
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坂威瑠衣(プロフ) - 怜斗さん» コメント有難うございます！そう言っていただけると凄く嬉しいです (2018年8月28日 11時) (
レス) id: 3a67c0c35e (このIDを非表示/違反報告)
怜斗 - 面白いです！！はやく続きがよみたいです！ (2018年8月19日 12時) (レス) id: 62ec5422b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂威瑠衣 | 作成日時：2018年8月7日 5時
