第六十一話 ページ17
Aside
晴太「母ちゃんが?母ちゃん、おいらのことを知ってるのか?おいらがここにいることを」
月詠「吉原の老師鳳仙は主と日輪が接触することを恐れいなんし、ここにいる限り、主の命は無い」
神楽「なんで?子供とマミーが会うのを邪魔立てされる義理は無いネ!」
月詠「日輪が吉原から逃げるかもしれないからじゃ、八年前、赤子の主をつれて逃げたように」
晴太「おいらをつれて」
月詠「二十年前、侍と天人の戦いによって吉原は一度地上から姿を消した」
私達が参加する前の攘夷戦争か
月詠「だか吉原に目をつけた天人が幕府に取り入り地中深くに復活させたのはここ、吉原桃源郷
中央暗部の関わりがあるからここは幕府にも黙殺される超放棄的空間
自然と公にできぬまつりごとの秘事をする事も多い
つまり、悪政を育む温床となっている
花魁ともなれば、国を左右する情報の一つや二つくらい知り得ぬ
故に遊女たちは一度入ったら最後、お天道様を拝むことはない
売り飛ばされた遊女達は商品として扱われ、地下に繋がれ使い物にならなくなるまで酷使される
価値がなくなれば野垂れ死にさせられ、逃げようとするものは皆始末される
この町が常夜の町と呼ばれるのは色座視のことを指してではない
そう、この町に売られてはじめて知った
わっちらには決して希望に満ちた朝を迎えることはない
終わることの無い絶望を、開けることの無い暗闇を生きなければいけないこと
だが、そんな絶望のなか、もののような目をした女たちのなかでたった一人だけ違う目をした女がいた」
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坂威瑠衣(プロフ) - 怜斗さん» コメント有難うございます!そう言っていただけると凄く嬉しいです (2018年8月28日 11時) (レス) id: 3a67c0c35e (このIDを非表示/違反報告)
怜斗 - 面白いです!!はやく続きがよみたいです! (2018年8月19日 12時) (レス) id: 62ec5422b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:坂威瑠衣 | 作成日時:2018年8月7日 5時