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「……。」
急に黙った私に、濱ちゃんも何かを察する。
「……その人はな、俺達の前から消えたんよ。」
悲しそうにふっと視線を下に向ける。
「消えた？」
「ちゃんと言うと、生きてるのか死んでるのかが全く分からん。」
所謂、消息不明ってやつと言った濱ちゃんは眉間にシワがよってて。
「……Aちゃんと会う1年前くらいに、敵はヤクザだけやないって事が分かって。」
“ 敵がヤクザだけじゃない ”
その言葉が指しているのは
「始末屋……」
藤井さんの顔が浮かんだ。
「おん。すごく力を着けてきた始末屋のグループがあって、そいつらを潰すことに決めたんや。」
『潰す』という乱暴な言葉が濱ちゃんの口から出されて、少し戸惑う。
「負ける気はせえへんかった。人数は断然少ないけど、俺達は昔からオトンや親父さんに死ぬほど鍛えられてたし。なにより、」
“ 背中を預けられる仲間がおったから ”
「最初に紹介した時、皆なにかしらグループ作ってたやろ？」
そう言われて、KinKanの3人を思い出す。
「ちっちゃい頃から幹部の子供で遊んでて気づいたら自然とああいう風に分かれてて、今でも行動はそのグループでってなってる。」
「俺は若頭ってこともあって特定の相棒はおらんかったけどな(笑)」
やっと見せた笑顔も、すぐにまた真顔に戻る。
「そんなかでも、望とその人は抜群の信頼があって強かった。」
「……望？」
新たな登場人物に、驚きが隠せない。
「神ちゃんと同い年で望とも年が近かったし、価値観もよう似てた。……誰が見ても親友やって分かるくらい、仲が良かった。」
なのに、と手をぎゅっと握る。
「あいつら始末屋は、望の前でその人を撃ったんや。」
親友を
目の前で
撃たれた……？
一瞬佳菜の顔が浮かび、冷や汗をかく。
「望もすごい傷を負ってたから、助けられんでそのまま気絶させられたらしい。」
「……そんで、俺達が助けに行った時は傷だらけで倒れた望しかおらんかった。」
いつもニコニコ笑ってる望の凄まじい過去に、
「……。」
私は、ただ黙るしかなかった。
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Sayaka - 完結おめでとうございます！！この作品見て泣いちゃいました(T_T) (2016年4月14日 2時) (
レス) id: 23ccccb97d (このIDを非表示/違反報告)
甘党 - 完結おめでとうございます！おとぼけコンビは私も大好きなので最初にお見かけしたときはうれしかったです！２年間お疲れ様でした！ (2016年3月23日 18時) (レス) id: e7bbfc663b (このIDを非表示/違反報告)
ふみみ - 更新楽しみにしてます！ (2015年12月30日 17時) (レス) id: daa6d33806 (このIDを非表示/違反報告)
美亜(プロフ) - 久々の更新ありがとうございます！占ツクを読み始めて最初に出会ったのがこの作品です。瑠璃さんの作品どれも好きです！パスかける際教えていただけたら嬉しいです！ (2015年12月30日 14時) (レス) id: a006037292 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 初めて読んでから、ずっとこの作品が大好きです！！�陲舛磴鵑縫疋�ドキしてます笑パスはできればかけて欲しくないですが、もしかけるときは教えていただけたら嬉しいです！ (2015年12月30日 9時) (レス) id: 357d5f89bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瑠璃
| 作成日時：2014年12月18日 21時
