どうされたいか、言ってごらん？ (ページ8)

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雅紀「Aちゃんにはまだ早いかなー(笑)でも、いつでも待ってるからね？その時がくるの、俺結構楽しみにしてる」

『……』

雅紀「…その前に俺の常連さんになってもらわないと！(笑)」

その後、雅紀さんは「飲も飲も！」って私にお酒を勧めた

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雅紀さん……

どうやら私は雅紀さんのことを "まーくん" とはまだ呼べません。

敬語をやめるとか、そういうのもまだ・・。

話し方とかオーラとか。

時々見せる怖い表情。

そんなの見たら気安く "まーくん" だなんて呼べないしタメ語でも話せない

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『あの………私』

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雅紀「ん？」

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雅紀さんのこと・・・

『まだそのっ……まーくんって呼べません』

だから何？って話だろうけど。

「雅紀さんって呼ぶのやめて」って怒られる前に言っとこうと思って。

雅紀「なんで(笑)まーくんって呼ぶだけじゃん」

『なんか…呼べないです。恐れ多くて』

雅紀「真面目かよ～！(笑)Aちゃんみいなタイプのお客さん俺初めてだな」

口角を上げてふって乾いた笑いをする雅紀さん

逆効果だったみたい。

余計に怒らせた？・・かも？

タバコに火をつけて口から煙をはぁーって吐く

伸びた前髪を手でかき揚げる仕草があまりにも色っぽくてドキッとした

雅紀「普通なら大体のお客さんは酔が回ってイイ気分になるんだけどね～」

組んでた足を解いて

テーブルの上にある灰皿にトントンとタバコの灰を落とす

前屈みになった体制のまま頭をちょっとだけ私の方に向ける雅紀さん

『……』

雅紀「お酒の酔いも回ってないみたいだね」

「あーあ」って声を出して足を組んだ雅紀さんはまるで「この女つまんねーの」って言ってるみたいだった

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